介護職は急な休みが取れない?体調不良の連絡に驚愕の返信

介護職は急な休みが取れない?体調不良の連絡に驚愕の返信

私は定員30名規模のデイサービスに勤めており、これまでにいろんな上司の下で働いてきました。

 

それぞれ直してほしい部分や不満は持っていましたが、退職しよう等という考え方は持ち合わせていませんでしたし、同僚とお酒の席でのつまみ程度の話で済んでいました。

 

しかし、2年前に勤務した施設の管理者の対応は本当にヤバイと感じました。

 

現在はその施設は退職し、デイサービスの管理職として高齢者の方の生活基盤を支えています。

ブラックな体験は体に刻まれる

私が体験した施設はデイサービスですが、ほかの特別養護老人ホームやグループホーム等でもブラックな体験をしている話しは耳にしたことがあります。

 

私はブラックな経験をして結果的に何とか突破できましたが、ある種トラウマのような形で今でもずっと頭の中に刻まれています。

 

ブラック体験は皆さんが思う何倍も辛く「仕事に行きたくない…何やってても仕事のことが頭から消えない…」

 

このような状態に陥り、生きていくうえでマイナスと感じる要素しかないという日々を過ごしてきました。

 

同じような事で悩みを抱えている方に対して、少しでもお役に立てるような内容であれば幸いです。

体調不良で急な休みを取ろうとした時の事

デイサービスで働き始めて2週間後、朝からすごい目眩と吐き気に襲われました。

 

「とてもじゃないが、出勤できない…」すぐに職場に連絡して、現在の体の状況と通院したい旨を上司に伝えました。

 

上司から通院の了承をもらい通院した結果、医師から本日は安静にした方が良いという指示。

上司から返ってきたのは…

これまでの経緯をそのまま上司に伝えると、信じられないことに「現場には来れるんだよね」と一言。

 

「この人は一体何を言ってるんだ?頭おかしいのではないか?」本当に衝撃的でこの人ヤバイと思いました。

 

「出勤できる状況じゃないから病院に行って、医師からも安静にするよう言われていると伝えたのに…。」

 

それでも出勤をうながしてきた上司には「人の体を何だと思っているんだ?」と怒りさえ込み上げてきました。

 

何とか休みをする流れに持っていきましたが、休みもくれず人の話を聞かない上司なのかなと不信感も抱くようになりました。

介護職だって急な休みが取れない訳じゃないのに…

働き始めて数ヶ月が経過した頃、朝から発熱がありまた体調不良に陥ってしまいました。

 

熱を測ると37.6℃だったため、本当は嫌で仕方なかったですがお休みを上司にLINEしました。

 

人によっては37.6という数値は低く感じてしまう考え方を持っている方はいらっしゃるかもしれません。

 

しかし、介護は当然のことながら高齢者と近い距離で接します。

 

介護士が体調が悪いと高齢者に移ってしまう可能性があり、高齢者の場合はちょっとした風邪から肺炎を起こし亡くなるといったケースも珍しくありません。

 

また、介護は命を預かる仕事でもあるため、介護する人が体調不良では良いケアや判断が出来ないことから事故を発生させるリスクを増大させます。

さらに驚きの返答

これらのことから37.6という発熱でも休もうと決めたのですが、上司の対応は「送迎できる人手が足りなくなるから来てほしい」というものでした。

 

「人の体を何だと思ってるんだ?」再びストレスを感じたのと同時にリスク管理が本当にできない上司なんだとつくづく思いました。

 

送迎は利用者に事前に電話し遅れる旨を伝えれば済むことです。

 

そういう手間を省いて体調悪い職員を出勤させ運転までさせる訳ですので、ブラックな対応をする上司です。

体調はさらに悪化するも

なんとか出勤したのですがさらに体調は悪くなり、仕事中に熱は39.1まで上がったのでさすがに早退させてもらえました。

 

39.1の発熱が一晩で戻ることが無いと思ったので、その日の夜に上司に早退したお詫びと明日も休ませてほしいLINEを送りました。

 

すると「明日は日中に契約があるのを知っての報告ですか?」と返信。「この人…マジでやばい…。」本当に驚きました。

冷酷過ぎるスタッフの扱い

契約というのは新規利用契約のことで、契約の場所は利用者宅で行われることが多いため管理者が現場を抜けなければなりません。

 

その分、現場に人が足りなくなるということを伝えたかったのでしょう。

 

管理職の立場として考えるなら、人手が足りなくなるという焦りはまだ分からなくはないです。

 

百歩譲ってそこは理解できたとしても、まずはLINE文章の冒頭に職員に対して体を気遣う文章を一文でも良いので入れるべきだと思います。

 

自分のリスク管理不足で部下の発熱を促しただけでなく、次の日も出勤しろと言わんばかりの発言でした。

これからの不安に絶望する

身体を壊しても何も言ってもらえない、こんな経験は初めてだったので本当にショックでした。

 

「この人のもとで働き続けても私の人生に未来はない。」

「部下一人の安否も気遣えない上司は本当に終わってる」

「このままだと人生を狂わされてしまう…。」

 

様々な感情が私の心の中を駆け巡っていました。

介護職の急な休みが取れないことをマネージャーに相談

私は管理者の一連の言動が本当に納得いかず、家族にも相談したうえで管理職の更に上にあたるエリアマネジャーに相談することを決めました。

 

エリアマネジャーに相談するということは私が管理職に対してどう思っているのかという部分を伝えるということ。

 

管理職との関係性は絶望的なものになります。ただ、もうそんなことはどうでも良いとさえ感じていました。

 

自分の気持ちを伝えるということはかなり勇気のいることでしたが、自分の人生が狂ってしまうよりかは数倍マシ。

 

エリアマネジャーに電話をかけ、一通りの出来事を伝えました。

 

「ここの施設は体調不良でも出勤させる施設なのですか?」と冒頭に言い放った言葉にエリアマネジャーも驚いていました。

動かぬ証拠に悶絶

エリアマネジャーに管理職の言動を伝えた結果、管理者本人と直接話をするという結果になりました。

 

今回の一連のやり取りで良かったと思ったのは、管理職との一連のやり取りのほとんどをline上で行っていたという点です。

 

スマホに文章が残るので、私がエリアマネジャーに伝えた証言はすべてlineに記されていました。

 

もし記録に残るものではなく口頭だけで繰り広げられていたら、相手が否定した瞬間に私の証言の信憑性が薄くなってしまいます。

 

lineに記録が残されていたおかげで、管理者は何も言えなくなったそうです。

 

今までスタッフを人として扱わなかったツケが一気にまわったと思い、本当に心がスッキリしました。

 

管理者と一連のやり取りをしている最中に私は退職を決めていたので、退職するまでの期間は一定の距離を保ちながら仕事をこなしていました。

介護士のブラック体験をして思うこの仕事をしてほしい人

介護の仕事は大変です。排泄等の人間の汚い部分・人には見せない部分と接しなければなりません。

 

又、認知症の方から暴言を吐かれることもあります。高齢者になるとみなさん様々な疾患を抱えており、疾患ごとに対応が異なる場合もあります。

 

勤務体制も日勤だけでなく夜勤も存在し、自分の生活時間が大きく変化していきます。

 

医療知識・介護知識の習得だけでなく、適切な介護技術を学ばなければ自分も腰痛持ちになるなどのリスクもあります。その上、給与は安いです。

 

高齢化という時代の波により介護の需要は増えているので完全にこの産業が無くなる可能性は低いですが、将来裕福な生活を希望される方は決して向いているようなものではありません。

それでもやってみたいと思えるなら

ここまでの文章を読んでいただいた上で、「それでも高齢者の生活を支える仕事をやりたい!」と少しでも感じていただけるようであれば、この仕事は向いていると思います。

 

逆に、この文章で気持ちがかなり揺らいでしまったようであれば、この仕事には向いていないという選択肢を考えても良いかもしれません。

 

なぜこのような文章を書いたかというと、どの仕事でもそうかもしれませんが、中途半端な気持ちで介護の世界に入ってくると後悔するという個人的な思いがあります。

 

介護の世界で働くということがどういうデメリットがあるのか、それらを承知の上で介護の世界に入るようであれば、恐らくどこの施設に行っても良いケアが出来ると思います。

 

ただ、なんとなく介護の世界に入ってしまうと結局、その人も利用者も不幸になるだけです。

 

こういう想いが背景にあるため、甘い言葉は書かずに少し厳しい表現方法にさせていただきました。

辛い経験もプラスに変えれる人へ

管理職や施設の運営方針など仕事をするにあたっての不満等はほとんどの方が持っていると思います。

 

私もその一人でした。しかし、ブラックな言動をしてくる管理者とは初めて出会いました。

 

私は現在管理職をしていますが、ブラックな上司の下で働いてきたからこそ、ああいう上司には絶対にならないと心に決めています。

 

今回の一件は今の管理職の自分を作り上げる一つの軸にもなりました。

 

嫌な出来事があってもプラスに置き換えて仕事をすることで、より良い人生が待っていると信じてみるのも良いかもしれません。

 

最後まで読んで頂いて、ありがとうございました。