介護職員はレベルが低い?不倫・激務・働くだけ見下された職場
これからお話するのは、5年半程前に最初に勤務した地域密着型特養での経験です。
仕事をしていく中で様々な出来事があり、「社会福祉士の資格を活かしたい」と思うようになり、別の施設に転職しました。
特養ではショートステイで相談員兼介護職員として働いていましたが、自分の実力不足にて体調を崩してしまい1年で退職。
今は別の地域密着型特養で派遣として働きながら、自分のペースで生活しています。
この記事は初めて介護の世界で働く人や、新卒の方に読んでいただきたいです。
介護職員のレベルの低さを痛感したのは不倫・激務・見下し
私が体験したのは、入所系である29人以下の地域密着型特養です。
入職したばかりの頃は、初めての正社員ということもあり、仕事を頑張って覚えようと張り切る毎日。
ですが、2年目辺りから常に疑問を抱えるようになりました。
「何でここまで頑張らなければいけないのだろう?」
「このまま働き続けていて、未来はあるのだろうか」と、悩む日々が続きました。
残業や休日出勤続きで帰宅したら倒れるように眠り、朝ギリギリに起きて急いでシャワーを浴びて出勤を続けていました。
理由は働くのが二年目になり、仕事に慣れて周りが見えるようになるにしたがって、徐々に「この施設はヤバい」と感じるようになったから…。
介護職員のレベルの低さを体験した上司のW不倫
入職した当時、ユニットリーダーが3人(以下Aさん,Bさん,Cさん)いました。
その内Bさん(男)は妻子持ち、Cさん(女)は夫子持ち。
入職した当時から、BさんとCさんが仲が良いなという印象を持ちました。
「BさんとCさんの夜勤が一緒になる回数が多い」
「Bさんの上着をCさんが着ている」
「Bさんが勤務の日は、Cさんは気合を入れてメイクをしている」
少し考えすぎかもしれませんが、明らかに普通じゃない行動が目立っていました。
極めつけは、私がBさんと話をするだけでCさんから無視されることが何回かあったことです。
自分にはどうすることもできず
明らかにおかしいと思っても、必要以上に関わらないようにしました。
不倫に関しては本人同士の問題なので、私自身は何も関係がない。
そう割り切って、入居者のケアのことだけ考えるようになりました。
2人の不倫はさらにドロ沼化した結果
結論から言うと、BさんとCさんはどちらもいなくなりました。
まずCさんはBさんとは別の男性職員とも不倫関係になっていたことが発覚。
その事が上層部に伝わり、まずBさんが別施設へ異動されることに。
一方、Cさんはというと、一身上の都合ということで退職されました。
数年後に風の噂で聞いた話では、Cさんは退職後に別の施設で働き始めましたが、そこでも不倫をして離婚してしまったとのことです。
心底関わらなくて良かったと思いましたし、正直「ざまあみろ」とさえ思いました。
介護職員のレベルの低さを体験した異常な勤務シフト
私が入職した当時はオープンして年数が浅いということもあり、全てが手探りの状態。
そのせいもあるのか、今思えば勤務シフトが異常でした。
通常勤務は早番が6時から15時、遅番が12時から21時、夜勤が21時から翌日の朝6時。
しかし人手不足の為、確定残業や確定早出(早番が16時や17時まで残業…遅番が10時から21時までという事もありました。
それに加えて、遅番からの早番が常態化して10時から21時まで仕事。
記録作成や申し送りをして22時頃に退勤。翌日朝6時から出勤し、入浴介助…。
あの頃は20代ということもあり、若かったので多少寝不足でも乗り越えることが出来ましたが、今となっては考えられません。
別の事業所に勤務する友人にその話をすると「そんなの有り得ない」と驚かれました。
異常な勤務シフトに対応するために1人暮らしスタート
入職した当時の私は、実家から通勤していたので住む場所を変えるようにしました。
実家から勤務先までは車で15分程度でしたが、遅番からの早番が常態化していた状況では一刻も早く帰れることが何より優先でした。
なので、働き始めてから半年程経過した頃に勤務先近くのアパートに引っ越し。
そこは車で5分もかからない場所にあったので、すぐに帰ることが出来ました。
当時20代半ばということもあり、そろそろ家を出たいという想いもあったのでちょうど良かったとさえ思うように。
今考えるとその思考自体が相当ヤバかったですが…。
異常な勤務シフトには慣れてしまった
これに関しては、2年目後半から少なくなったので特に負担に感じることは少なくなりました。
この記事を読んで下さっている方や、今の自分はおかしいと思う事でも、そこで働いている時は感覚が麻痺するんですよね。
だからこそ、自便が今働いている環境が普通だと思わずに、おかしいと感じたらすぐに周りに相談してほしいと思います。
介護職員のレベルの低さを痛感!働けば見下される
これは最終的に私が退職するキッカケになった出来事。
元々人と関わるのが苦手な性格だったので、仲が良い職員はほとんどいませんでした。
せめて仕事だけは頑張って職場に馴染めるようにしようと、雑用も積極的に行うように心がけていました。
上司から仕事を任せたいと声をかけてもらい
二年目に入ると、上司から「嘔吐物の対処法マニュアルを作成してほしい」と仕事の依頼。
私は嬉しくなり、外部の研修会で学んだことを元にどうすれば皆が分かりやすいマニュアルを作れるかを考えました。
独学でパワーポイントを学び、休日にパソコンで資料を作成。
上司にも添削してもらい、OKをもらった時は本当に嬉しかったことを覚えています。
しかし、他の職員にマニュアルを渡したら「休日に仕事をしていたの?何でそこまで頑張っていたの?」と笑われました。
通常の勤務時間内は入居者の対応で手一杯で、資料を作成する時間がありませんでした。
「その状況は他の職員も分かっていたはずなのに…」
もう思い残すことは何もなかった
この頃は勤務先を辞めることも視野に入れていたので、すでにしていた引継ぎの準備を本格的に始めました。
マニュアル作成に使った資料やデータ等を整理し、会社の共有ファイルに保存。
また復讐の気持ちを込めて、より仕事に没頭して自分が辞めた後に勤務が周らないような状況を少しずつ作成。
退職する職員としてはダメな行為でしょうが、今までの体験から奉仕する気持ちなんて1ミリもありませんでした。
最後の最後までレベルの低い対応
そのまま 孤立状態は加速していき、仕事を辞めると伝える直前まで続きました。
ところが引継ぎが完成してから「退職する」と伝えると、周りの職員は皆手のひらを返したように話しかけてくるように。
しかし私はマニュアル作成時笑われた恨みがあったので、笑顔で「私一人がいなくても、何とかなりますよ」と返していました。
ところが、この後退職するまで半年以上かかりました。
2回退職願を出しても、施設長が受理してくれなかったのです。
3回目に提出する前に受理されなかった場合を想定し、労基や退職代行サービス等を調べましたが3回目は受理してくれたので、使わずに済むことが出来ました。
退職後に同僚から連絡で…
退職からしばらくして、元勤務先の同僚から連絡がきました。
私が辞めた後、立て続けに職員が辞めたこと。
勤務が回らないので別の施設から数人が異動してきたこと。
その人達が自分勝手にやっているので、無法地帯状態であること。
施設長や相談員も見て見ぬふりをしているということを聞きました。
私は「仕事を真面目にやっている人間を笑うから、こうなるんだよ」と心の中で笑いました。
介護職員のレベルの低さを痛感して思う介護の向き不向き
私が考える「この仕事が向いている人」は、「介護の仕事が好きな人」「高齢者が好きな人」だと思います。
介護の仕事は、確かに大変です。時には入居者から殴られたり、引っかかれたりすることもあります。
しかしそれでも、高齢者の日々の生活を支え、一緒に笑うことが出来る経験は、私にとってとても楽しいことなのです。
介護が向いてない人
「この仕事が向いていない人」は、「早さや効率重視の人」だと思います。
限られた時間の中で効率よく仕事をすることは大事です。
しかし介護職の中には「早さ重視」「早い人ほど、仕事が出来る人」と考える人が多いです。
その為、高齢者の意思を尊重せず、おざなりなケアをしてしまう現場を多くみてきました。
高齢者は物ではなく人です。私は、早さ重視で対応していると、その人が出来ることも、出来なくなってしまうと考えています。
なので「ケアは丁寧にかつ効率よく」「段取りで効率よく仕事を行う」ということを心がけています。
無理なく働くのがベスト
今回記事作成をするにあたり、過去の日記を参考にしました。
日記を読み進める中で、「当時はがむしゃらに頑張っていたんだな」と感じました。
今は身体を壊し、あまり無理は出来ません。しかし介護の仕事は今後も続けていきたいと考えています。
私の経験が、少しでもお役に立てれば幸いです。最後まで読んで頂いてありがとうございました。