家族経営の介護施設!小規模デイの女性管理者がエグ過ぎた

家族経営の介護施設!小規模デイの女性管理者がエグ過ぎた

この話は3年ほど前にデイサービスに転職した時の話。

 

辞めたい辞めたいと思いながらもう3年が経ち、今もその職場で介護職員をしています。

 

入社して1年くらいは辞めたいと思う日もありましたが、今では出勤日数も希望通りでそれなりに居心地もよく、意見も言える環境になりました。

 

もっと早く辞めれば良かったと今でも思うことがありますが、自分でそれなりに居心地よい環境に変えられる場合もあると参考にしていただければと思います。

 

威圧的な上司との関係に苦しんでいる方はぜひ最後まで読んでください。

家族経営の介護施設へ就職した日から感じる不安

いつか古民家を利用したデイサービスを自分で立ち上げたいと思い、勉強のため3年前に小規模デイサービスに転職。

 

ホームページでこの施設を見たとき、外観や内装の雰囲気の良さ、経営理念に共感し「ここだ!」と応募しました。

 

期待して入社した小規模デイサービスでは、まず始めに職員がほぼ家族か知り合い同士だという事に不安を抱きます。

 

「意味不明な身内ルールがあったり、反発したら仲間外れにされるのでは…」

異常な管理体制

働きだして驚いたのは、管理者がたえず現場にいて威圧的な態度で職員や利用者を監視するような雰囲気。

 

彼女からの指導では「これできる?絶対できないでしょう?」と試され今までのやり方で実践。

 

すると、ルールも教えてもらってもないのに「それはうちとやり方が違うからダメ」「こんなこともできないの?」と注意されます。

 

同じことをやっても身内職員は何も言われないのに、そうでない職員は皆の前で大声で注意され、人格まで否定されることもありました。

 

「失敗したわけでもないのに、ちょっとやり方が違うだけでどうしてここまで怒られなきゃいけないのだろうか?」

周りはご機嫌取り

彼女の喜怒哀楽に職員や利用者が八つ当たりされたり振り回されているのは、数日出勤して分かりました。

 

でも誰もそれに対して言い返さないし、社長を筆頭に皆で管理者のご機嫌取り。

 

私が理不尽なことで怒られていようが、身内職員達は都合の悪いことは見て見ぬふり。

 

新しい職場に行くと緊張とワクワク両方だと思うのですが、ここではその気持ちは初日だけでした。

果てしなく続くパワハラ

仕事ぶりや利用者との会話をたえず監視され、他の職員や利用者の前で時には理不尽な内容でヒステリックに注意される毎日。

 

「いい大人になってどうしてこんなに人前で怒られないといけないのだろう…」

 

それなりに経験を積んできたつもりだったのに完全に自信喪失しました。

続々と辞めていく新人

身内職員が「新人が来ても皆、根性がないし連絡もなくすぐ辞める」と言うのを聞いて「私も長くは耐えられないかもしれない。」と不安になりました。

 

職員同士の会話も監視されているように感じて身内職員ともあまり話せず。

 

緊張感だけでなく怒られる、人格否定される恐怖に襲われ「今日もまた怒られるのか…」と思うと毎朝出勤するのが憂鬱で仕方ありませんでした。

 

我慢して我慢して…。

 

その結果、イライラするだけでは収まらなくなっていました。

 

わけもなく涙が止まらなくなったり情緒不安定になり、主人や息子に心配をかけてしまったこともありました。

女性管理者のパワハラはさらに悪化!

私が入社するとほどなくして、唯一身内でなかった職員が突然来なくなりました。

 

「ずっと辞めたかったんだろうな。私が入ったからもう大丈夫と思って来なくなったのかも…」

 

身内職員達は初心者ばかりで入浴介助はしておらず、入浴は管理者と私と交代で回さないといけないことに。

 

面接では週4日勤務で採用されたのに、シフト表をもらうと断りもなく週5~6日勤務に増やされました。

話しが全く通じない

管理者に言うと「午前中だけの日もあるし時間数的には週4日ペースでしょう?」

 

「なにか文句ある?頭悪いの?」と言われ、もう言い返せませんでした。

 

とにかく管理者に四六時中監視され、息つく間もありません。

日常業務もとことん追い詰められる

入浴介助中の利用者との会話まで監視され、あれはダメこれはダメとダメ出し。

 

タイマーで1人あたりの入浴時間を測っていて、1人当たり15分以内に終わらないと反省文。

 

慣れていないし安全優先でやっていましたが、毎回タイマーを持って監視され時間オーバーでダメ出しされるのは苦痛。

 

「毎日怒られるのは嫌!とにかく早くしなきゃ」と思い時間短縮優先で回すことに。

 

しかし今度は焦りすぎて、衣類をきれいにたためていなかったり小さなミスが起こってやっぱりダメ出し。

利用者の前でも平気で罵倒

マニュアルはもちろんないし、すべては女性管理者のさじ加減。

 

自分の思うように職員が動かなかったり回らないことがあるとヒステリーを起こすので、現場はピリピリしています。

 

さらに驚いたのは、社長や利用者がまだ新人の私に対して「〇〇さんは声かけがやさしくていいね」とほめてくれた時の事。

 

「こういう人ほど腹黒だから気を付けた方がいいよ!」と皆の前で言われました。

利用者への罵倒も…

利用者への声がけは「そんな生易しい言い方では利用者は言うこと聞かないよ!」と度々注意されました。

 

拒否のある利用者には「座れ!」「立て!」などひどい物言いで、身内職員もそれを当然のように真似をしている状態。

 

「あなたは優先順位がつけられない人ね、それでよく子育てしているね!」

 

「ほんとやばいくらい判断力がないよね」「やることなすこと遅すぎるよ!」など

 

私に対する人格否定もどんどんひどくなり「私は出来損ないなのかもしれない…」と人としても自信を無くしていきました。

家族経営の介護施設でなんとかやっていこうと努力

辞めたら絶対に楽になるし、自分に合う職場を探そうとも考えました。

 

でもこのデイサービスの利用者さんは皆やさしい人で大好き。

 

「もう少し我慢してみよう」

 

「文句を言われないように、どんな小さなこともいちいち管理者に確認して同じやり方でやってみよう」

 

「ご指導ありがとうございます」

 

それくらいの気持ちでポジティブな言葉だけ言うようにして働いてみました。

 

おかしいのでは?と思っても、まずは言う通りにやってみる。

 

いつか時が来て仕事が完璧にできるようになったら自分の意見を言ってやろうと。

気持ちを入れ替えても結局は…

しかし、言う通りにやっても、気を利かせてみても結局何をしても悪く言われる。

 

彼女は部下を育てるのではなく、とことん否定して潰す人なのでしょう…急に無力感に襲われました。

 

それにやりたくないことを我慢してきた自分の本心とズレが大きくなり過ぎたのかもしれません。

 

私自身が情緒不安定になり「これ以上続けてたら精神的に壊れてしまうかもしれない」と思うようになりました。

 

しかも家では主人や子供に対して、彼女にされたことと同じように細かいことでいちいちキレて注意してしまうように…。

 

その上もう我慢できず、時々女性管理者にキレ気味に言い返してしまい「これじゃ同じ土俵にあがってしまってる、最悪…」と自己嫌悪の日々。

ついに退職を決意する

もうダメだ…主人にも相談して絶対に止められない退職理由を考え、2ヶ月後に退職したい旨伝えました。

 

「決まったら2ヶ月くらい我慢できるはず!」

 

ただこの頃から、過敏になった私が強く言い返したことに女性管理者の威圧が弱くなっていくのも感じてはいました。

急展開!女性管理者が打ち明けた本音

2か月後に退職すると伝えましたが、次に何か理不尽なことがあったら2ヶ月以内でも辞めようと決めていたので、気分的にはかなり楽になりました。

 

ところが予想に反して女性管理者もだんだん態度が変わり、仕事以外の話をする機会が増えていました。

 

「私に辞められたら困るから機嫌を取ってくるんでしょ?」と思っていましたが

 

「自分は職員を育てられないって分かっている」

 

「仕事もプライベートもしんどい」

 

というような本音を色々話してくれるように。

 

そのおかげで私も少しづつ自分を出せるようになり、気持ちが落ち着いてきました。

管理者の苦しみに気付いた

自分はサボって人に仕事を押し付ける管理者なら許せないけど、彼女は休み返上で誰より働いているのかも…。

 

すぐ新人が辞めていき、管理者の業務負担が増えるのは自分がまいた種とも言えます。

 

全ての元凶はこの管理者だと思っていましたが、そもそもそれを見て見ぬふりをしている周りの職員達。

 

誰より野放しにしている社長の責任だと思うと、私の考えも変わり「どうせ辞める覚悟だから少しでもこの流れを変えたい!」と思いました。

退職は辞めて前向きに

結局退職はせず、他の仕事と掛け持ちをしながら勤務を減らして続けています。

 

私のやり方も認めてもらえるようになり、いつしか我慢の毎日から解放されました。

 

今でも時々「この子腹黒いよ」と言いふらすし、マウンティングされて腹が立つこともあります。

 

管理者の発言によって皆から悪く思われるかもしれない。

 

でも、「分かってくれる人もいるはずだから、気にせず自分の仕事をきっちりしよう」と思えるようになりました。

家族経営の介護施設を経験して思う向き不向き

介護の仕事は人相手の仕事なので、人が好きじゃないとできないと思います。

 

でも介護の仕事が自分に合うかどうかはやってみないと分かりません。

 

向いてないと思っていてもやってみたら意外とやりがいを感じたり。

 

どんな仕事でもまずはその仕事が「好き」かどうかが大事だと思っています。

新しい自分にも出会えた

自分では新しい職場に入れば初心で1から教えてもらう気持ちでした。

 

しかし、今思えばどこか経験者風を吹かし、管理者のマウンティング的な態度を加速させてしまったのかもしれません。

 

管理者にすれば、初心者ばかりの身内職員の中に、歴の長い経験者が来たら警戒するのも仕方がない。

 

次に新人が入ったら私なりにフォローできたらなと考えています。

 

3年前では考えらなかったことですが、今はフォローをしたいと管理者に言える環境であるのがとてもありがたいです。

解決できる人間関係もある

介護の現場は職場の人間関係がきついとよく言われ、本当にその通りだと思います。

 

精神に異常をきたすほどなら早めに退職するべきです。

 

しかし、余力があれば少しづつ自分で居心地のよい働きやすい環境にしていく方法もあるのだとこの施設・管理者を通じて経験できました。

 

まあ、もしまたこういう職場に当たったら…迷わず早めに退職しますけどね。笑