介護職も利用者にむかつく?暴言・奇声を浴び続けた結果
介護業界にいたのは10年ほど前の話です。
福祉系の専門学校で3年間学んだ後に3年間働いていました。
当時は「むかつく」という感情を通り越して、イライラで吐き気がするほどでした。
最後の出勤日の朝、遠足の当日のように目覚まし時計よりも早くスッキリ起きれたことを思い出します。
介護職を退職した日の気持ち
「やっと終わる、今日で終わるんだ…」いわゆる寂しさなどの感情はありませんでした。
勤務中もいつもと変わらずに、「あと3時間…あと2時間…」と穴が開くほど時計しか見ていませんでした。
そして、出勤を終えて病院を出た瞬間、今までのストレスからようやく解放感でいっぱいに。
終わった瞬間自分が綿菓子のになったかのように心と身体がふわふわと軽くなりました。
「これでもうあそこに行かなくて済む!」
「あのイライラから解放される!」
「やりたい事ができる!」
「これから毎日が日曜日だ!」
大げさに聞こえるかもしれませんが、帰り道の視界がとても広く明るく感じたことを今でも覚えてます。
この記事は自分のように介護の仕事をしていて「このままでいいのか?」と少しでも疑問がある方。
もしくは介護にストレスを感じ、仕事に行くのが憂鬱に感じている方に読んでもらいたいと思います。
介護職が利用者にもむかつく…と思った理由
とにかく患者さんのからの暴言・大声での奇声がたまらなく苦痛でした。
当時は120床の精神科でも認知症を患った方が多い病棟。
中では常に5〜6名の患者さんが「起きるー!」「寝るー!」など騒いでいる状態。
実際に起こしてもすぐに「寝るー!」の繰り返しで対処ができず、認知症への理解があっても苦痛でたまりませんでした。
さらに大変なのは夜勤中
何より夜中のトイレサポート(おむつ交換)が1番の苦痛。
下手に起こしてしまうとそこから大声が始まってしまい、他の患者さんからクレームになることも…。
とはいえある程度スピードも必要なので、一人で対応している時などは吐き気がするほどイライラしていました。
正直、毎日手を出したくなる気持ちを抑えることに必死でした。
利用者へのむかつく気持ちを押し殺し続けた結果
2年が経った頃、さらに患者さんへのストレスは悪化。
常に心のなかで「もう無理…もう無理」と思いながら仕事をしてました。
そんなある日、夜勤の休憩中に激しい動悸に見舞われ、息苦しさと大量の汗が30分止まリませんでした。
メンタルが限界に達していた
その原因はすぐに「ストレス」だと理解できました。
「このままじゃダメだ。心が壊れる。はやく職場から離れないと…」と思うようになり、すぐに上司へ今年度で辞めたいと相談。
3年目の職員は1年目の指導をする職場のため、1年間辞めることができないと返答。
しかし、1年後には辞めることができる安心感でなんとかその期間を耐える事ができました。
利用者へのストレスから解放された結果
そこから休日は働いてみたいと思う店を探すため、ランチ・ディナーを含めて色んな飲食店へ行く日々が続きました。
あの頃のストレスから解放されて好きなことに没頭していたら、自分自身の考え方も変わりました。
以前は、がむしゃらに働いて「残業すること=優秀・真面目」という考えでしたが
勤務時間内にしっかりと働き、定時にしっかりと退社することが1番だと思うようになりました。
すべてがポジティブな方向へ
加えて、やりたい仕事に就いた方がパフォーマンスが上がることにも気づきました。
「なぜこれはこのやり方なんだ?」
「この仕事をもっとスムーズにするには?」
などより、深く仕事と向き合えるようになりました。
介護業界を辞めたいと考えていた頃には考えられないほど、楽しみながら仕事をしている自分に改めて驚いていました。
介護士からの退職をすすめるか?
結果から言うと進めます。本当に心から介護業界をしているのなら別ですが自分の周りにはいないからです
それに加えて体力面と給料面での大きな問題があります。
体力面では日勤と夜勤が不定期にあること。
日勤のみ夜勤のみのシフトならまだしも、交互に来てしまうと生活が乱れます。
20代だったのでそこまで気になリませんでしたが30を超えると体にガタが来ます。
さらに難しいお金の問題
給料面では給料が安い・上がらないという問題。
自分の働いていた病院には10年間働いていた介護士がいましたが、その10年間で上がった金額は15,000円だと聞きました。
さらに病院では夜勤手当(夜勤するごとにもらえるお金)があるため、夜勤の回数によっては10年上の先輩よりもらえる月がありました。
高齢化により今後さらなる需要があるにもかかわらず、上がる気配がないためオススメしません。
ストレスの限界で退職して考える向き・不向き
まずは、介護の仕事が向いている人から紹介したいと思います。
少し偏った意見に感じるかもしれませんが、あくまで個人の感想として読んでもらえると。
心から高齢者が好きな人
当たり前ですが病院・施設問わず高齢者と密に関わる仕事です。
それもお風呂やトイレなど基本的に一人で行い、誰にも見られたくない・見たくないと言った部分を笑顔で行います。
そこをサポートするのですから、はっきりと高齢者が好きと思えた時点で向いていると自分は思います。
向上心がない人
介護業界の給料は現時点で上がる気配がありません。
そのため、お金をたくさん稼ぎたいなどの野心がある方には苦痛になってしまいます。
長く介護を続けている人ほど「将来の目標&やりたいことはありますか?」という質問に対し、声を揃えて「いや、別に」と言ってました。
他人に左右されない人
病院では介護士以外にも看護師が常駐していますが、看護師同士の相性が悪いと派閥が生まれます。
自分の勤務していた病院でも実際ありましたが、その中で派閥関係なく立ち回っていた人は他人の言う事に左右されない「芯」を持っていました。
決して我が強くしろというわけではなく「芯」を持っていると色んな意見をフラットに傾聴できます。
それが円滑なコミュニケーションに繋がるため、自分はこーゆー人間だという「芯」を持ち、他人の意見に左右されない人は向いています。
決定的に向いてない人
基本的に向いている人の逆の人が主なのですが、特に向いていない人が優しすぎる人です。
介護士=優しいというイメージがあると思います。
実際に業務を行う上で優しさは大事ですが、患者さんや利用者さんと向き合いすぎると疲れます。
ある看護師さんの末路…
自分が働いていた精神科の病院では、毎日同じワガママや悩みを言う患者さんがいました。
そして、その対応を全力で行っていた看護師さんがいましたが…結果的にその方は患者さんとなりました。
上手く立ち回っている方ほど冷たい人に見えます。
患者さんとはいえ、出来ない事は出来ないと言います。
ワガママをいえば叱りつけたりします。
同じ悩みを言い続ければ「知らん!」の一言で片付けたりもします。
患者さんと一定の距離をとることが出来ず、自己犠牲をしている方は介護業界胃は向いていないでしょう。
介護士を退職した素直な気持ち
結論を言うと退職してよかったと心から思ってます。
もし我慢をして介護士を続けていた場合、おそらく何かしらの問題を起こしていたか、精神疾患にかかっていたと思います。
心よりも先に身体が動悸・息切れというSOSを出してくれたことがよかったと思いました。
介護を辞めてから思った事
「我慢の先には何もない」
「自分の事は自分で守るしかない」
「好きなことでなければいい仕事が出来ない」
「嫌いな仕事はしても意味がない」
ということです。
この記事を読んで介護業界への疑問などがあるのなら一度、他業界への転職を検討してもらいたいです。
検討するだけならタダですから。
周りの声にとらわれないで
周りからは色々なことを言われるかもしれません。
「なんで違う業種へ転職するの?もったいない」
「勉強して介護士になったらいいじゃない」
ありがたいことに実際に自分もたくさんの方に言われました。
しかし、疑問を持っている時点でその働き方を続けても良いことは無いと思います。
辞めることが全てではないですが、この記事を通してご自身の人生を見つめ直すきっかけになればと思います。