介護職の給料安すぎ!昇給無しのブラック施設から転職して人生激変
転職したのは今から約11年くらい前の30歳の頃で、介護業界に入ってから初めての転職でした。
今でも支援相談員として入所の相談対応や退所の調整・クレーム対応など様々な業務を担当。
入所の相談員の業務以外にも、介護請求業務全般や技能実習生の実習責任者としての業務も請け負っています。
また介護保険改正についての勉強をすることで、経営方針などの会議にも参加して意見を出すこともできるようになりました。
当然ですが、前の職場でズルズル働いていたらこんなスキルを身に着けることはできなかったでしょう。
給料が安すぎたのはデイサービス
前職ではデイサービスで介護職員兼生活相談員として勤務していました。
その後は入所系がある介護老人保健施設の支援相談員として転職し、その後に同法人内で通所系である通所リハビリテーションへ異動。
現在は入所系である介護老人保健施設と通所リハビリテーションの支援相談員を兼務しています。
転職を決意したキッカケ
転職に至った一番の原因、それはモチベーションの低下です。
入社時の条件として、昇給はなしというものがありました。
残業代はあったのですが、当然上限があるのでどれだけ働いても毎月同じ給料。
つまり稼働率がいくら良くても昇給しないし、サービス向上のために残業しても毎月収入は変わらない。
就職する当初は理解していたつもりですが、徐々にモチベーションが低下してしまい、仕事をただこなすだけになってしまいました。
大学の同級生が仕事でどんどん昇給・出世している話を聞いたとき、自分は何をしているのだ…とすごく恥ずかしく、そして悔しくなりました。
介護職の給料は安すぎて次の職場が見つからない!
転職をしようと決めてからは、就職先を探してから退職を申し出ようと思っていました。
なぜなら、私が性格的に石橋を叩いて渡るタイプなので、退職する前に次の就職先が決まらないと不安だったからです。
当時は転職先を探すときに、転職サイトというものも少なくてハローワークが主流でした。
何とか内定まで漕ぎついて…
ハローワークのインターネットサービスで探したり、とらばーゆという転職雑誌を見たりしていました。
最終的には福祉のお仕事という福祉人材センターが運営しているサイトで、現職の求人を見つけて応募。
無事に内定を頂いたので、次の日には管理者に退職の意向を伝えました。
ありがたいことに引き止められましたが、その時の私は自分のことしか考えられない状態だったので、条件変更などのお話も辞退して退職しました。
介護職の給料が安すぎる職場から転職した結果
前職から転職することで一番変化があったのは、仕事に対する責任感です。
前職の時はどうせやってもやらなくても給料は同じという考えがあり、責任感がまったくありませんでした。
何かトラブルがあってもすべて管理者へ丸投げ状態。
模範となる先輩がいなかったこともあり、トラブルなどがあっても自分で解決しようなんて考えたこともありませんでした。
井の中の蛙だと気づいた
前職では何でも出来ると勝手に慢心していましたが、新しい職場では通用しないことが多々ありました。
自分がやるべきことがハッキリとされており、責任の所在も明確。
転職当初は知識も全然足りず、仕事についていくのがやっと。
胸を張って転職したのに、自身が無くなってどんどん背中から小さく丸くなっていく自分。
先輩達に毎日教えてもらっても全然頭に入らず…転職することでいかに井の中の蛙だったのかということを思い知らされました。
しかし、裏を返せば転職前の自分は介護という仕事に対して、考え方がすごく甘かったのだと実感するキッカケに。
成長できる環境に感謝
「大人になってこんなに怒られることがあるんだ」
仕事をしているだけで弱気になったこともありました。
しかし、辛い時期を耐え続けることで徐々に余裕もできるように!
そのまま気付いたら、仕事に対する責任感がまったく変わっている自分がいました。
前職の考え方が恥ずかしく感じるくらいに、これだけ仕事に対する考え方が変わるとは思ってもいませんでした。
給料がキッカケの転職で大きく変わる事ができた
繰り返しになりますが、転職する前はほとんどの仕事は出来るという自信がありました。
転職直後にそんなちっぽけな自信はすぐに崩れ、自分の甘さを嫌というほど感じてどん底まで落ち込む。
そんな厳しい環境で仕事をしていくことで成長することができました。
あの時に転職していなかったらどうなっていたのだろうと考えると、きっと成長しないまま年齢だけ高くなっているのだろうなと思います。
転職することで前職から何倍、何十倍も成長することができて、期待以上の成果を得ることができました。
介護職の給料安すぎる職場から転職してみて
転職は一度は経験するべきだと思います。
昔の日本には年功序列や終身雇用という文化がありました。
最初に就職した会社に勤務し続けることで、年齢と共に給料も上がっていき、定年するまでは雇用を保証されるという時代です。
年功序列ではなく実力主義の時代
しかし、現在では会社が定年まで継続して経営できているという保証はどこにもありません。
いつ自分の働いている会社が倒産するかわからない時代です。
そんな時代を生き抜いていくためには、色々な業界を見て感じることが必要です。
1つの会社しか知らない井の中の蛙状態では、どうしても視野が狭くなってしまいます。
転職は自分の可能性を広げるきっかけになる
転職することで自分の視野を広げることができ、新しい世界を体感することで、自分をより成長させることができるのだと思います。
そして転職して新しい環境で仕事をすることは、自分自身の可能性を無限に広げることにも繋がります。
1つの会社しか知らない人と、転職していくつもの世界を見てきた人。
どちらの人生が多い選択肢を持っているかと聞かれれば、間違いなく後者と答える人が多いのではないでしょうか?
新しい世界で自分を成長させたいのであれば、転職をするしかないと私は思います。
転職を経験した介護士が考える向き不向き
介護の仕事は誰にでも出来る仕事ではないと思っています。
慢性的な人材不足なので、無資格・未経験でも就職しやすいと思いますし、採用されやすい職業だと思います。
しかし、間違いなく向き・不向きがあるは確かです。
常に人相手の仕事だと思える人は向いている
相手は機械じゃないので、こちらの思い通りにいくことはほとんどありません。
すべて自分の思い通りにしたいという思いが強い人は、思い通りにならない利用者のことでイライラしたりストレスを強く感じてしまうでしょう。
なので、利用者を人として接することができる方は、介護に向いていると思います。
さらに、利用者を人として接することができて、その人に対してお世話することではなく、一緒に行動するという気持ちが持てるような人は最適でしょう。
介護の仕事に向いていない人
逆に利用者を人として接しているつもりが、人として接することができない人はきっと介護には向いてないと思います。
しかし、この考え方は後からでも対人援助を学ぶことで修正することができると思います。
ただ、いくら学んでも利用者を人として接することができず、自分の思い通りにしたいと考えてしまう人は一定数存在します。
その人が悪いということではなく、ただ介護に向いていないだけなので諦めた方が良いと思います。
介護職の給料安いという違和感は最高の結果をもたらした
私は転職することで人生が変わりました。
前職では仕事に対する責任感もなく、ただ毎日仕事をこなすだけになってしまっていた自分。
しかし、転職後には仕事のモチベーションが上がり、仕事に対する責任感も自然と高くなって何倍も成長できたと思います。
そして、前職では見ることも感じることもできなかった世界に飛び込むことができ、視野が広くなりました。
転職先を探すことや退職の申し出をすることなど、やらなければいけないこともあって大変な部分はありましたが、結果としては良い経験を得ることができました。
自分の成長を実感できたことが一番の喜び
転職後はただ仕事をこなすだけではなく、やったことがない業務にも興味を持つことができて、それを体験することがスキルアップにも繋がりました。
そんな経験をしたからこそ、転職したことがない人には行動することをオススメしたいです。
ぜひとも転職をして、新しい世界に飛び込んで自分を高めましょう。
最後まで読んで頂いて、ありがとうございました。