介護職員のモンスター!?転職を決意した派閥・いじめとは?
これは5〜6年ほど前に関東地方の介護老人保健施設(老健)で働いていた時の話です。僕が地獄のような毎日から抜け出せたキッカケは転職でした。
今では有料老人ホームで介護職の楽しさや、やりがいを再発見できて介護福祉士を取り現場のフロアリーダーを務めています。
プライベートも職場の先輩と飲みに行ったり、暇な時間に在宅ワークやウーバーイーツの配達員をちょこちょこやったりと充実した毎日です。
介護業界で転職したいと悩む方へ
今回は僕が介護老人保健施設(老健)から有料老人ホーム(有料)へ転職した時の話。
きっとこの記事を読んでいる方は、現状に不満があり転職をしようか悩んでいるのではないでしょうか?
「介護業界内で転職をしても自分は活躍できるのか?」
「他の職場へ行ってもレベル的についていけるか?」
中にはこんな不安を持っている方も多いと思います。僕も職場に不満を持ち、イジメを受けながら、辛い毎日を過ごしていたのに一歩踏み出せなかった1人です。
会社を辞めようと悩み続けた結果、最終的には病院でメニエール病寸前だとまで言われました。(現在は回復しました)
転職で人生が変わった
しかし思い切って転職してからは、クタクタになるような毎日の業務や、顔を見るのも嫌な同僚と会わないで良いという開放感。
不安で眠れない夜から逃れられる嬉しさと、新しい職場への期待で生まれ変わったように前向きな気持ちになれました。
この記事は「自分はまだまだ伸びる。もっとやれるんだ!」という向上心のある方。
「働いている環境が大変で、どうしようか悩んでいるけど負けたくない!」
そんな想いの方に、自分に合った職場で業界を盛り上げて欲しいという気持ちで書きました。
モンスター化した介護職員によるいじめ・パワハラ
繰り返しになりますが、僕が退職を決意した原因はいじめやパワハラです。
中でも辛かったのは派閥争い。どこの施設でもあるのかも知れませんが、すごく人間関係がギクシャクしていてその間に挟まれていたのが本当に苦痛でした。
転職する前は地獄だった…
ここまで読んで頂いた方には「辛いことがあって、転職したら最高だった」と簡単な話に聞こえるかも知れません。
でも、転職をする前の僕は自分への不安から逃れたくて必死でした。
自分のプライドがズタズタになり、介護をやめるか悩んでいた時期もあります。
そして何より、退職する時は苦痛しかありませんでした。
「辞めたい」と管理者に伝えてからは周りからのいじめや、噂話などが日々増していったので…。
介護職には憧れて入ったのに…
少し話は戻りますが、僕がこの施設に就職したのは実習中に亡くなった方のエンゼルケア(亡くなった後の処置)を見学させて頂いたのがきっかけです。
初めて見る光景に僕はただただ焦るばかりだったのですが、担当していた先輩はすごく冷静で、本人や家族に丁寧に思いやりを持って対応していました。
その姿を見た当時18歳の僕は「先輩マジすげぇ〜」と衝撃を受けました。しかも、そんな状況でも気配りをする相手はご家族だけではありません。
「今後の介護人生にも響くと思うから、今は見ても見なくても良いよ。それで実習の成績が変わったりもしないから」と実習生にまで配慮して下さいました。
「僕もこんな風になりたい!」「先輩と一緒に働きたい!」
誰にでも優しくカッコいい姿に憧れた僕は、この施設へ就職する事を決めました。
突如起きた悲劇
念願の施設へ就職して半年が経った頃、最悪の事態が起きました。
憧れていた先輩が退職してしまったのです。
理由は派閥による人間関係のギクシャク。信じられないかも知れませんが、当時の老健には〇〇さん派閥みたいなものがありました。
その先輩はどちらにも属さなかったのですが、正義感が強かったので度々仲介をしたり間に挟まれたりしていたらしく、とうとう我慢の限界に…。
しかも先輩に続き仲の良かった4人が同時に退職。まだ入って半年しか経っていなかった僕は、しばらく勤める事に。
後になってこの選択をどれほど後悔したことか…。
派閥・ストレス・イジメ
当然ですが、先輩が辞めたからと言って派閥が無くなるわけではありません。
本当に窮屈な毎日を過ごしました。
ある日、ついに派閥の長から目をつけられた僕は、何の相談も無いままに「明日からココね」と突然異動。
異動先の部下からは、大量の仕事を期日ギリギリに押し付けられたりするのは当たり前。
会議では当たり前のようにパワハラ発言、その他にも言い出したら果てが無いほどのイジメを受けました…。
奇跡的に救いの手が…
そんな毎日を過ごしていた矢先のメニエール寸前の診断。「もう…辞めよう…。」
ついに退職する事を決意。次の職場を探そうとしていた時にタイミング良くあの先輩から電話があり、今の状況と転職する先を探している事などを全て話しました。
「俺が今リーダーやってるから来たら?」
思ってもみなかった、まさかの師匠からのお誘い!
もちろん2つ返事でOK!。退職を伝えた後、さらにいじめはエスカレートしましたが、何とか最短で退職をすることができました。
介護業界でも転職したら別世界
僕が転職した有料老人ホームは、同じ業界とは全く思えないほどの別世界でした。
そもそもの業務がかなり楽で、今までは作業のようにただ時間に追われて働いていましたが、新しい所は1人1人のご利用者様と話をして向き合っていける環境でした。
そして、何より大きく変わったのは自分自身。病気になりかけていたのが嘘のように、心に余裕が生まれ別人のような感覚さえ覚えました。
良い循環は止まらない
仕事以外でも勉強の時間がしっかり持てるようになった事がキッカケで、向上心も芽生えて介護をより深く楽しく学べるように。
辛い毎日は無くなり、嘘のように充実した楽しい日々になったので、転職は自分自身が思っていたより、何倍も何十倍も良い循環を生んでくれました。
条件も良い。働く環境も良い。職員も良い人ばかり。先輩とお酒を飲みに行ったり、色んな話を何時間もしたりとプライベートも充実していきました。
介護職の転職は絶対するべき
僕は転職によって時間や新しい考え方。そして、心の余裕など良いものばかり得られたので、その施設で深く悩む前に早めに転職するべきだと思います。
介護業界は人手不足な事もあり、転職をしているからという理由で不合格になったことは一度もありません。
自分自身が前向きに介護の仕事と向き合えるのであれば、良い環境へ転職をしてパフォーマンスを上げていったほうが良いと思います。
介護職が向いている人とは?
向いてる、向いていないは介護をはじめたキッカケに起因すると思っています。
どこまでやってあげたいか?と言ったらわかりやすいかもしれません。
例えば、その利用者様が洋服が自分で着れるのに全部介助をしてしまう。
そのことに対して話し合いをした時に、忙しいからとこちらの都合で物事を進めようとしている方が多くいます。
できるところはやっていただく、できるからといって放っておかない。というごく当たり前の尊重と信頼関係があればこちらの仕事も、利用者様の満足度も両方満たされます。
長くなりましたが「人間同士なのでお互いを理解し合える」という当たり前のことを考えられる方。自分中心でなく、相手中心を深く理解できる人が向いていると思います。
介護を始めたきっかけが自分本位だと介護感にも表れます。
より深くその方を観察出来る方が介護職には適任。僕自身もそうなれるように日々努力しています。
逆に向いてない人は?
※ここから厳しい意見かもしれませんが、一個人の意見としてみてください。
何かをすることを諦めさせてしまう人。介護はやってあげることではなく、できないところや難しいところのお手伝いをさせて頂く。
そんな仕事だと言うことを大前提に取り組める方でないと、向いていないというよりご利用者様からの信頼をまったく得られません。
(やってあげるという発想になってしまう時点で勉強をやり直し、尊重と尊厳を学ぶと良いと思います。)
私の接遇は決して良いものとは言えないと思います。とてもフランクに接しているので、接遇として見るととても悪い評価を受けるかもしれません。
しかし、自信を持って信頼関係と安心を得ていただいていると言えます。
コミュニケーションがすごく得意でなくても、相手の気持ちがわかる様にご利用者様もこちらの気持ちや行動を見てくださっています。(仕事をサボったり、適当にやると全部バレてますよ)
逆に向いてないと自分で思っても、気持ちがあり、良い上司のもとで働いていれば改善出来ると思っています。(人の話を聞かない場合はダメですよもちろん)
なので、自分がされて嫌なことはしない。が真理だと思います。
介護職は転職を恐れない!
とにかく転職はして良かったと思っています。そして今の生活を手に入れた僕は、仕事は楽しくあるべきだと思います。
悩んでる方は今の職場で悩むより、新しい施設でご利用者様に何をできるか悩んだ方が建設的ですよ。
結局、自分に合った施設形態や職場環境は入って実践してみるまで分からない事が多いです。
なので、1人で悩み続けるよりやってみることが大事。辞めたいと思ったら時がチャンスなので、迷わず自分にあった環境を見つけて辞めちゃいましょう。
今のところで頑張り続けるのも良いかもしれませんが、前向きに環境を変えて仕事を頑張ることが心身共に良いと僕は実際に体験しました。
この記事を読んだ迷ってるあなたは是非、転職に挑戦してみてください。