介護職へ事務から40代の女性が転職!未経験可って書いてたのに…
みなさんこんにちわ。猫野セイ(@NoteRecomend)と言います。
30代は事務職に勤務していましたが、専門職に就きたいと39歳に介護職に転職して4年目。
無事に介護福祉士の資格も取得できました。現在、働いている施設では夜勤もしています。
介護の仕事へ事務から転職市党と思ったキッカケ
今回お話しするのは、私が初めて介護職として勤務した時の事。
アルバイト雑誌に載っていた介護職募集の求人に『初心者大歓迎』『未経験でもやさしく教えます』という文字が並んだ求人を見つけたのがきっかけです。
初心者・未経験の言葉に、この施設なら働いていけるかも知れないと応募して面接しました。
採用までは早かったが
人手も足りなかったせいかすぐに採用されましたが、1ヵ月後には周囲が『できて当たり前』な空気に。
2ヶ月後には「夜勤は無理ね、任せられない」と施設長に宣言されました。
正職員ではなく日勤のみのパート職ではどうかとの提案されましたが、断って退職願を出して3ヵ月後には退職した経験があります。
私がこれからお話しするのは、そこで仕事をした時の話です。
介護の仕事へ初めて就いたのは小規模多機能型居宅介護
初めて転職した施設は小規模多機能型居宅介護でした。
小規模多機能型居宅介護とは
「通い(デイサービス)」
「訪問(訪問介護)」
「泊まり(ショートステイ)」
以上、3つのサービスを組み合わせて利用します。
主に自宅で生活する人が利用しますが、転職した施設は小さいマンションのような高齢者住宅が併設していました。
そこに住んでいる利用者が入浴やレクレーションの参加するなどの通い。
スタッフが居室の掃除や洗濯などを行う訪問。
高熱が出た場合の一時介護室への寝泊りのショートステイという形でサービスが提供されていました。
比較的介助量は少なめだった
他に夜の巡回もありますが、利用者は介護度が低い方が多く、車いすで自力で移乗と移動できる方が多かったので身体介助が少なかったです。
11時にはフロアーに集まり、毎日バイタル測定と検温をして、利用者同士でおしゃべり。
他にも新聞を読んだり、塗り絵や計算ドリルをしたりと自由な時間を過ごしていました。
介護現場の1日のスケジュールは?
8:40〜までに出勤し、その日の担当の準備をする。
勤務は9時からでしたが、準備しないとすぐに仕事ができないのです。
9:00〜夜勤者からの申し送り
9:30~曜日によって各階の居室の布団カバーやシーツ、ラバーシーツの交換
10:00〜入浴・フロアに来た利用者へのバイタル測定と検温と排便の確認とお茶出し
1人でフロアーの見守りです。元気な利用者が多かったのでたまに悪口や陰口が起こりますので、やさしくたしなめてめていました。
11:20〜昼食準備又は食事前の歌や運動
12:00〜昼食
12:30〜休憩
13:20〜休憩を少し早めに切上げてバイタル測定と検温の記録記入
手書きで書いていたので、慣れないうちは時間がかかりました。
14:00〜レクレーション
元気な方が飽きないように運動、難しくないクイズや問題を出してきます。
15:00〜おやつタイム
おやつは職員の手作りのものもあります 。
レクレーション第2部もあり、色塗りや手を動かすものを制作していましたが
「手が痛い」「面倒くさい」など苦情があり、なかなか完成できませんでした。
15:45〜レクレーション終了、片づけ、掃除
16:00〜夜勤者へ申し送り
16:20〜夕食準備
16:50〜夕食
17:20〜ナイトケアと夕食の片づけ
18:00〜退勤
介護に事務職から挑戦した結果
辛かったのは、別の建物にもう1つフロアーがあり、そこには介護度が重く、身体介助が必要な方が住んでいました。
利用者の人数が少ないため、スタッフは1名で見守りしなくてはいけません。
そこを担当になりましたが、利用者の食事の準備、洗濯物の取込みと片づけ。
トイレ介助や食事介助はまだ大丈夫でしたが、服薬介助しても吐き出す方がいたりパーキンソン病で気難しい方の相手をしたり。
レクレーション中にはイスから立ち上がり転倒の危険があったりと経験が浅かったので、とても大変な思いをしました。
育てる体制が無い事に気付き早めの決断
派遣で来ていた特養の経験者の方には「ここは油断すると大変だよ、気を抜いちゃダメ」と、注意されました。
「とてもじゃないけど、ここでは働けない」と思い、退職の意思を伝えると、辞めるまでの1ヵ月間はリーダーを担当。
午後はずっとレクリエーションをさせられ、体操したり、ゲームしたり、クイズを出したり…。
他の職員に言われて気づいた”いじめ”
相手が元気な利用者さんなので飽きないように毎回ネタを考えるのが大変でした。
仲の良かった職員からは「これって、いじめだよね」 と言われるまで気づきませんでした。
つまらないと利用者の顔の表情や態度にでてしまうので、そんな顔は見たくないと一生懸命やっていました。
小規模多機能型居宅介護の良い所は?
高齢住宅ということで自分で生活できる利用者が多く、介護度が低くいため、身体介助が少なかったので体力的に楽でした。
ネットの記事の中に、腰痛がひどくなって介護職を辞めたという記事があったので、不安を持っていましたが腰痛はなく問題がありませんでした。
スタッフの中には介護職として経験豊かだけど、加齢とともに体力的にきつくなったので、ここで定年まで働きたいという方がいましたが「身体介助が少ないから、本当に楽だよ」と言っていました。
介護は未経験からでも将来性がある!
介護職は経験があればあるほど、介護福祉士の資格を取ってしまえれば、日本中どこでも働けるのでおすすめしたいです。
給料は低いですが、手に職をつけたい専門職として働きたいと考えている人には良いと思います 。
2025年には団塊の世代の高齢化によって介護を必要とする高齢者は増えていきます。働き手が少ないので、経験を積むチャンスではないでしょうか?
給料も少しずつ上がっている
少しずつですが平均給与額が上がっています。
施設によっては新人研修がしっかりとしていたり、残業手当をきちんと払ってくれる企業が運営している施設もあります。
未経験なら身体介助が少ない所からスタート!
ただ、身体介助が少ない施設から転職した先が身体介助が多い施設だと大変な思いをします。
自分が将来、どんな介護士になりたいのか想像し、どんな職場で働きたいのか計画を立て、勤務先や施設を探した方がよいでしょう。
迷っている方がいましたら、働きながら「一般教育訓練給付金」制度を利用して初任者研修を受けて資格を取る。
そこから、介護職向けの求人サイトに登録して自分に合った条件の施設を探してもらう。
ということもできるので、チャレンジしてみてはいかがでしょうか?
未経験なら向き不向きは気にしてみる
サービス業や営業に一度でも勤めていた人には向いている仕事だと思います。
利用者に接する仕事なので何を求めているのか何が必要なのか、自分の目で観察し利用者との会話で汲み取ることが必要。
ただ言われたとおりにするのではなく、職員同士で話し合って利用者に合ったサービスを提供しなくてはいけない事もあります。
そういった経験をしている人や相手の話しに耳を傾け、人の気持ちを理解してくれる人には向いています。
尊厳に配慮できない人は…
逆に向いていない人は、排泄介助中にたまに利用者の排泄物が手や腕に付着します。
そういうときは黙って洗い流せば済みますが、利用者を目の前で「きったなーい」「最悪」など声にだしていた人がいました。
利用者にも『尊厳』がありますので、相手を敬う気持ちが持てない人には向いていないと思います。
介護に未経験で挑戦するなら
私は最初の施設ではうまくいかなくて約3ヵ月で辞めてしまいました。
でも、今まで勤務している施設ではいろいろと失敗や迷惑をかけたこともありましたが、みんなからのサポートもあり、約3年以上勤務しています。
3年も働いていたらベテランになってしまいました。
身体介助が必要な利用者のお世話をしていますが、苦手だったオムツ交換も回数こなせば一人前。
腰痛防止にと筋トレしていたらダイエットにもなり、転職して良かったなと思えることが多かったです。
介護が嫌になったり体力的に辛くて辞めた職員はいましたが、私はまだなんとか続けられそうです。
これから介護の仕事に挑戦してみようと思う皆さんも、ぜひ思い切ってこの世界に飛び込んでみてください!