グループホームあるある?高卒で就職したら花嫁修業になった

グループホームあるある?高卒で就職したら花嫁修業になった

皆様、こんにちは。私は現在30歳で0歳と3歳の子供を専業主婦です。

 

18歳の時から26歳まで介護施設にて勤務してました。その中で資格を取るために日々努力していました。

 

今思い出しても何もかもが新鮮で、仕事をしている感覚はあったけど毎日が楽しかったです。

自分に合ったところが見つかれば最高!

確かに介護の仕事って3Kと言って『きつい』『汚い』『危険』とネガティブなイメージも多いのが事実。

 

でも、私は自分にあった環境や施設で働くことによってこの3Kと呼ばれるものは軽減されると思います。

 

なので、この記事を読んで少しでも介護職のイメージが明るく楽しく感じて頂けたら幸いです。

グループホームに就職した時の印象

私は住でいる地域では有名な大きな施設に勤務していて、その会社内で一番最初にグループホームに勤務して次に特別養護老人介護老人保健施設にて勤務しました。

 

今回は最初に勤務したグループホームについてお話をします。最初に勤務したの第一印象は、「貧血になりそう!!」「なんかすごい世界!!」でした。

立ち仕事に慣れるまではフラフラ

高校卒業して初めての社会人ということで、長時間立っている経験がなく初めの一週間は2回ほどフラッと倒れそうになりました。

 

周りのスタッフの方から「どうしたの?妊娠してるの?」と心配されるくらい慣れるまではフラフラの毎日

 

高校卒業するまで椅子に座って勉強する生活を送っていたから、数時間立って作業するだけで貧血を起こす貧弱体質…。

 

これから介護の仕事に挑戦する方は、私のようにならない為にも朝食をしっかり取って会社に行きましょう。

なんか…すごい世界!

そして、見た目は家なのに9人のご利用者様がソファーに腰掛けられていたり、居室で自分の趣味を楽しんでいたり…。

 

スタッフと一緒にお茶碗洗いをしていたりと私の想像していた老人ホームとは違ってビックリしました。

 

私の想像は50人くらいご利用者様がいて全員車椅子に乗って現場はアタフタしているイメージだったのですが…。

 

実際はアットホームで家族のように過ごしていて、スタッフもご利用者様も楽しそうで私の中ではこのような空間が新鮮でした。

グループホームあるあるを体験するキッカケ

最初に管理者の方から「見学した施設の中から自分に合いそうなところで勤務していいよ」と言われたのがキッカケです。

 

在宅介護、デイサービス、特別養護老人ホーム、介護老人保健福祉施設、グループホームと順番に見て自分でも調べた結果、グループホームに就職を決めました。

 

そして、私が最初に勤務した時は「ここなら続けられそう」というのが一番の気持ちでした。最初からここを選ぶ人って少ない気もしますが。

 

正直、「自分に介護の仕事が合ってなかったら違う職種にしよう。」と思っていたけど、そんなことも言ってられないくらい覚えることは沢山でした。

自分には最高の職場だった

おむつ交換、食事介助、グループホームならではの食事作り、記事の書き方など覚える事は沢山。

 

しかし、18歳ということもありスタッフやご利用者様からは可愛がられた私は、優しい皆さんのおかげで気持ちよく仕事が覚えられました。

 

グループホームは食事作りをしないといけない所なのですが、当然、料理なんてできるはずの無い私。

 

しかし、スタッフやご利用者様が「嫁入り修行よ!!いっぱい教えてあげる!!」と言って、味噌汁の作り方から野菜の切り方や味付けなど、何から何まで勉強させて頂きました。

グループホームを体験したころのスケジュール

グループホームはご利用者様が入居されている施設なので24時間、365日動いている施設になります。

 

早出、日勤、遅出、夜勤と4交代勤務で働いています。

 

なので今回は日勤と夜勤の1日のスケジュールをご紹介します。

日勤の場合

8:30 出勤

 

8:30〜9:00 掃除

 

9:00〜9:30 申し送り

 

9:30〜11:30 食事

 

11:30〜12:30 昼食、口腔ケア

 

12:30〜13:30 休憩

 

13:30〜14:00 カルテ記入

 

14:00〜15:00 レクリエーション

 

15:00〜15:30 おやつの見守り

 

15:30〜16:00 体操

 

16:00〜17:00 シーツ交換

 

17:00〜17:30 夕食

 

17:30 業務終了

 

という流れになります。

 

食事の時はご利用者様とお昼ご飯作りをしながら、フロア全体の見守りをしつつ他のスタッフと協力してトイレなどの声かけや付き添いをする。

 

グループホームは特に◯◯しながら◯◯する。という同時進行する力が身に付きます。

 

レクリエーションは大体一週間に一回は自分が用意したレクリエーションをするので私はネットや本を参考にレクリエーションを決めていました。

 

一見レクリエーションって何するの?難しいの?って思うかもしれませんが慣れるまで周りのスタッフやご利用者様も助言してくれたり、リクエストしてくれるので大丈夫でした。

 

レクリエーションは数をこなす事が大事です!!

 

施設によっては一日で全部屋のシーツ交換をする場合もありましたが、働いていた場所は1日2部屋と決まっていました。

夜勤の場合

17:00〜18:00 夕食の介助・見守り・口腔ケア、夕食の後片付けを遅出と協力して行う

 

18:00〜19:00 カルテ記入

 

19:00〜20:00 入床介助

 

21:00〜22:00 巡回・おむつ交換・カルテ記入

 

0:00〜1:00 巡回・おむつ交換・カルテ記入

 

3:00〜4:00 巡回・おむつ交換・カルテ記入

 

5:00〜6:00 朝食作り

 

6:00〜8:00 起床介助・フロアにご利用者様を連れて来る

 

8:00〜9:00 朝食・口腔ケア・トイレ介助

 

9:00 業務終了

 

やはり、夜勤は業務自体は日中よりすることは少ないですが、睡魔との戦いが大変ですね。

 

なかなか日中寝て夜勤に来るのは難しいかもしれませんが、出来るだけ横になるだけでもいいので体を休めて夜勤に望まれたらいいですね。

グループホームを体験して辛かったのは

グループホームは認知症の方が入所する施設になるのですが、「ご飯を食べてない」とご飯を食べて10分後に忘れてしまう事も少なくありません。

 

そんな中でも私が一番辛かったのは、金銭は個人の居室に置かないルールだったのですが、ご利用者様が「自分は居室に財布を置いていたのに無くなった」と訴え始めた事。

 

誰かが自分の財布を取ったと思い込まれスタッフやその場にいた利用者様を疑ったり、暴力を振るおうとされてスタッフが止めに入っているのを見るのは辛かったです。

 

その後もしばらく傾聴して金銭はご家族様が管理していることや、ご利用者様に確認なしでスタッフが居室へ入ることはないことを説明しても、なかなか納得してくれなかった時は嫌な気持ちでしたね。

グループホームを体験をして良かったと思うこと

少し介護とは関係ないのですが、一番感謝する事は仕事の中で得た「ながら作業」のスキル。

 

先ほども少しお話したのですが私が勤めていたグループホームはスタッフとご利用者様と食事を作ります。

 

私はその時、18才で未婚ということもあり、料理の経験も全くなく、ご飯を炊くことも初めてでしたし、味噌汁を作ることも初めてでした。

 

しかし、経験豊富なご利用者様やスタッフが一から教えて下さったこともあり、勤めて1年後には色々な料理が出来るように。

子育て生活に大活躍

スタッフの方からここに勤めたらする必要無いよと言われていた花嫁修業。

 

本当に1年もすれば料理はもちろん洗濯や掃除など家事に必要なスキルは一通り出来るようになりました。

 

現在は専業主婦なので、0才と3才の子供を見ながら料理や洗濯や掃除をしています。

 

今になると、グループホームでの経験のおかげで体に「ながら作業」が身についているなと感じることが多いです。

そして何より大きいのはやりがい

もう一つは、毎日感謝されて仕事にやりがいを感じることです。

 

もちろん、責任感を常に求められ「しんどいな」「疲れたな」と感じることは何度もあります。

 

それでも仕事に行けば頼りにされたり、「ありがとう」の言葉を聞くと頑張ろうと思える事が働いてよかったと思えることです。

グループホームの仕事を体験して言える「自分に合った施設を選ぶ大切さ」

介護の仕事と言っても幅広く、私が最初に勤めたグループホームや特別養護老人ホーム。介護老人保健福祉施設などあり特性が一つ一つ違います。

 

個人的には、コミュニケーションを取ることが好きな人はグループホームやデイサービスを勧めたいです。

 

逆にあまりお喋りが得意じゃない人や重労働な介助を求めていた人は、そういった所では少し物足りなかったり理想の介護ができなかったりする場合も。

 

なので、自分の性格に合った施設を選ぶことがこの仕事を楽しく続けて行くために何より義つような事だと私は思います。

ベテランでも場所には向き不向きがある

現に特別養護老人ホームで10年勤務していたベテラン介護士の方がグループホームに研修に来られた時のこと。

 

「自分はコミュニケーションが苦手だから、同じ介護の仕事と一緒にして期待されても無理がある」とおっしゃられていた時に確かになと思いました。

 

私は介護の仕事を人に勧めたいとは思いますが、施設の特性と自分の性格を擦り合わせて勤めた方が楽しく仕事に向き合えるんじゃないかと考えています。

そもそも介護士自体にも向き不向きがある

その前に、介護の仕事自体にも向き不向きがあると思います。

 

今まで働いてきてこの人向いてるなと感じる人は、見返りを求めずに介助を自分から進んでする人。

 

人相手の仕事だから一筋縄ではいかないところもあるので柔軟性がある人が特に向いていると思います。

 

逆に向いていない人は言われたことしか出来なかったり、どうしたらいい方向に進むか考えられなかったり。

 

マニュアル通りにしか行動出来ない人は不向きだと思います。何があるか分からない仕事だからこその楽しみもあるんですけどね!

グループホームあるあるは最高の経験

私は新鮮で人の気持ちを考える力がついて、更に介護以外にも家事で必要なスキルまで身に付けることが出来ました。

 

最初に介護の仕事をできたのがグループホームで本当によかったなと今も思っています。

 

今まで様々な施設に勤務してきましたが、一番最初がグループホームっていうのが私には向いてました。

 

この記事を読んでくれた方が自分に合った職場に出会って、「介護の仕事を楽しい!」と思ってもらえると嬉しいです。

 

最後まで読んで頂いてありがとうございました。