介護職のイライラが限界!施設を3か所経験して精神病んだ男性

介護職のイライラが限界!施設を3か所経験して精神病んだ男性

この記事を読んでいる皆様は、介護の仕事をしていて我慢の限界に達したことはありませんか?

 

私は6年ほど前から介護職をしていましたが、溜まったイライラがついに限界を超えてしまいました。

 

何とかしようと3回ほど転職もしましたが、現状を変えることができずついに精神を病む事に。

 

今はその時の後遺症で患った精神障害の病気を克服する為、就労支援に通うつもりです。

 

これから介護の仕事を始めようと思っている方に、「こんなこともあるんだ」と知ってもらうキッカケになれば嬉しいです。

最初に働いたのはグループホーム

グループホームでは入居されている方から強い言動を浴び続けたことをキッカケに退職しました。

 

その方の対応をしていると感情的にこちらも強く言ってしまう事があったのですが、そのたびに役職がある職員からも注意を受けていました。

 

「介護士が利用者に怒ってどうするんだよ…」という意見もあると思いますが、介護士だって人間。

 

そして何より、この方だけを特別扱いする職場の同僚や上司の考え方がおかしいと思っていました。

好き放題の利用者を野放しに

この利用者は男性私だったのですが、他の職員(主に男性職員)に強く当たってしまう傾向がありました。

 

反面、女性職員に対してはニコニコしたり入浴介助中に「一緒にお風呂入ろう」等のセクハラ発言も。

 

しかし、誰もそれを注意するわけでもなく、逆にその入居者様に対してだけ丁重なもてなしをする同僚。

 

食事の時はその方だけ食べるまで食器にラップしたり、本人が食堂に来るまでの時間を見計らって温めた食事を提供したり。

 

挙句の果てには毎朝の血圧測定時に暴れ出して、職員を蹴るなどの暴行まで。

 

しかし、それを指摘すると上司に怒られるだけ。それを理由に退職を申し出てもまた怒られる。

 

もう毎日が仕事をしに行っているのか、怒られに行っているのか分かりませんでした。

会の議題に出しても相手にされず

「もう、これ以上我慢できない…」そう思い、グループホームで月1回ある会議へこの問題を出しました。

 

「この入居者様だけ特別扱いするのを辞めましょう!」と発言した内容に返ってきたのは

 

「上の職員達も考えた故の判断をしているので、不服ならあなたが何か良いアイデアを言って下さい」という言葉。

 

「現場で実際に接しているのは上の人間じゃなくて職員だろ…」悔しい思いをしましたが、それ以上は何も言えませんでした。

 

当然、その後も利用者はやりたい放題。逆に他の職員や入居者様に色々言われる事が多くなった自分はまもなく退職をしました。

2つ目の職場は特別養護老人ホーム

特養には今から2年前の今頃に派遣社員として就業に行きましたが、最悪の上司にあたり理不尽に強い注意を受け続けました。

 

主に仕事中の雑務で注意を受ける事が多かったのですが、その内容は「テーブルを拭いてない」というもの。

 

雑務に関しては誰かが行うという決まりも無いのに、何故か注意をされるのは私だけ。

 

明らかにおかしい言動に納得できず、その理由を聞くのですがそれについては一切無視。

 

さらにある1人の職員からも私に対する無視や暴言が頻繁になり、あまりに理不尽な対応が頭にきて感情的な言い合いになる事もありました。

仕事を続けるように努力をしても

施設長に何度も相談し、他の部署への異動やその職員が休日に出勤できないか調整の相談もしました。

 

しかし、その職員は週6日早番のみの勤務で避ける事はほぼ不可能と判断。

 

なるべくその職員と接触が無いような処置をしてくれましたが、完全に接触無しは難しかったため状況はほとんど変わりませんでした。

最後は仕事に行く事ができなくなった

併せて上司からの発言にも耐えれなくなり、ストレスが原因で欠勤や早退をしてしまうことも増えていました。

 

度々、体調不良を理由に休みがちになった私は他の職員からも嫌な目で見られるように。

 

後日、施設長と派遣会社の担当を含めた3名で面談を行い「もう続けられません」と相談。

 

本来の派遣期間から2ヶ月ほど早くなりましたが、退職をすることになりました。

イライラが限界に達した有料老人ホーム

最後は有料老人ホームとグループホーム併設の介護施設に派遣社員で夜勤専従で入社。

 

とにかく驚いたのは、入居されている方へのケアがほとんどされていない事。

 

さらに、夜勤で私が来てもパット交換やトイレ介助。無くなりそうな物品補充に書類一式の記入もまばらな状態。

 

本来、日勤帯の人達が行う業務がほとんどされていないので、夜勤職員が本来行う仕事や休憩時間を犠牲にして日勤者ができなかった仕事を行いました。

(この施設のシフトは早番・遅番が無く、日中は8:30〜17:30の日勤のみ)

直接業務さえも不十分

驚くことにパット交換も日中1度もやっていない人もいて、夜勤時にパット交換を行うと多量の排尿・排便がパットから漏れてしまう程。

 

更に下衣も汚れてしまっても誰も取り替えないため、下手をしたら虐待(ネグレクト)に該当しないかと不安になりました。

当然関節業務はほとんどされていない

日勤職員が3〜4人程いたにも関わらず、直接業務が不十分なので間接業務なんてされているはずがありません。

 

入居者様の洗濯物が乾いているのに干しっぱなしだったり、物品(トイレットペーパー、洗剤)も無くなりそうなのに補充しない。

 

しかも、その補充する物品自体も無く職員トイレから借りてきたり、他の入居者様の洗剤を使い代用して対応していました。

 

シーツやオムツは業者が来て新しい物を補充してくれますが、次の補充日までに切らしてしまう事がほとんど。

夜勤中は働きっぱなし

その事について申し送りも無いので、行く先々でそんなトラブルに対応していたら本来の業務なんてできるはずがありません。

 

本来、夜勤中には翌日の入浴の準備をしないといけなかったのですが、そこまでの作業を終わらせるのは本当に苦痛でした。

 

「休憩時間120分、残業時間無し」を合意して入社していただけに「ふざけんなよ…」という気持ちが抑えられずついに行動する事にしました。

派遣先・施設との交渉

派遣先に「休憩時間120分と残業時間無しの契約内容が守れないなら、満了前に終了を考えてます」と伝えました。

 

派遣会社からは「契約の期間は必ず守ってほしい」と返答。「契約を守ってないのはどっちだよ…。」

 

しかし、その後に派遣先から職員が何名か新しく入職されるという情報を頂いたので「少しはマシになるだろう!」と期待してその後も勤務をしました。

人が増えた結果

新しい職員は増えましたが、日勤職員が残していく業務量も変わる事はありませんでした。

 

何となく分かっていたのですが、忙しいからできていないのではなく、日勤の人はそもそも夜勤に押し付ける前提で仕事をしていたんです。

 

当然、私の休憩時間と残業時間無しの問題も解決される事は無かったです。

 

その後も派遣会社に何度も相談致しましたが、最終的な答えは「派遣先とそこのスタッフの問題です。」と。

 

ずさんな対応に呆れ果て、これ以上ここの紹介で働くのは無理だと思い派遣会社への登録も退会しました。

介護職のイライラが限界に達した後も…

実は3か所目の施設は早めに見切りをつけようと思い、夜勤開始日から2回目で次の派遣先を紹介してほしいと伝えていました。

 

「同時進行で良いところが見つかったらすぐに転職しよう!」と考えていた矢先、すぐに次の派遣先の紹介。

 

派遣会社から面接日の知らせをショートメールで受け取り、派遣会社の担当者と私とで事業所に赴きました。

普通ではありえないトラブル

到着後、なぜか先方の対応がおかしいと思い確認して頂くと、「面接は明日ですよ」との事。

 

ショートメールは何度か確認していましたが、そもそも面接日を先方が送り間違えていたので仕方ありません。

 

結局、次の日にもその事業所に行く事になりましたが、施設が遠方だっただけに交通費も多めにかかっていました。

 

「先方のミスなんだから、何とか負担してもらえないのか?」と問い合わせ、実費では支給してもらえなかったのでクオカード1,000円で合意しました。

 

色々な事が重なり過ぎた私は、精神的にも病んでしまい休職をすることにしました。

介護士の向き不向き

この仕事は、人と関わる仕事なのでメンタルが強くて体力ある方。そして、高齢者や障害者の役に立ちたいという目的がある方には向いてるかと思います。

 

逆に給与目的だったり人見知りや体力無い方(事業所によっては休憩時間がが取れない、残業頻繁にある等)は向いていないかと思います。

 

私の場合は行く先々で人間関係に悩まされましたが、自分にあった施設が見つかると楽しいと思える仕事なのかもしれません。

介護の仕事を退職してからは

介護の仕事を離れてからは色々なことが落ち着いてきました。

 

プライベートではバスケットボールを楽しめるようになり、大きい規模の大会出場を目指して練習しています。

 

そして、これからは精神障害の病気を克服する為に就労支援へ通うつもりです。

 

介護の業界で頑張り続ける事だけが良い事じゃないと私は思うので、これから挑戦する皆さんもあまり無理はされないようにして下さい。

 

最後まで読んで頂いてありがとうございました。