突然異動のスピリチュアル!人生がガラッと好転した出来事とは?
大学卒業後のことで20年前の話です。
経営学の大学を出て、医療窓口の仕事をしていたのですが、ひょんなことから介護職の仕事をすることになりました。
そこから人と触れ合う仕事の魅力に目覚め、看護師になりたいと思うようになったので専門学校へ、
卒業後は同じ病院で看護師として働いています。
当時は知らなかった異動のスピリチュアル
当時はスピリチュアルなんて全く知らず、流れのままに受け入れていましたが最近このような記事を見ました。
物や場所にはエネルギーがあります。
そして、毎日過ごす会社は人や場所のエネルギーが一定しています。
また、長くいる会社などの場所には、不要な物が溢れていることに。
この不要なものは気の流れを乱れさせ、運気の良い気が巡ってこなくなるのです。
転勤や異動に転職などで仕事で関わる人や場所が変化することは、金運などの運気が巡ってくることに。
異動に転職・転勤のスピリチュアルは、新しい人や物に慣れるまで大変かもしれませんが、運気が上昇する兆候なのです!
変化は大きいほど良い!
さらに、”変化が大きければ大きいほど運気が上がる”との事。
たしかに、今考えると転職にも近いくらいの変化だった異動。
しかし、それから考え方や性格、さらに人生が変わるなんて思ってもいませんでした。
この記事は今仕事や環境を大きく変えようと考えている人に読んでもらえると幸いです。
突然移動のスピリチュアルが訪れる
前職は、大学を卒業して初めての仕事。
経理を学んでいたので、就職した病院で経理の仕事をしておりその合間に医療窓口の対応をしていました。
仕事に慣れたころ「病棟の介護担当者が急に辞めて人手が足りない」という話が自分の部署へ。
すると、当時の上司から「一時的にやってほしい!」と言われて半ば強引に転職させられました。
経理担当がいきなり介護現場へ
「なんで俺がそんな理由で転職させられないといけないんだよ…」
仕事の内容は看護師さんの補助と入院されている患者さんの日常生活の支援が主でした。
寝たきりの方がほとんどでしたので、朝から1時間かけて、40名近い患者さんのオムツ交換と体位変換。
モーニングケアとして口腔ケアや髭剃り、食事介助をし、入浴介助をして、またオムツ交換をする。
「毎日毎日、同じことばかりしている。でもがんばらないと…」がむしゃらに仕事をしていました。
突然の異動で最初は苦痛ばかり…
最初は苦痛も多くありましたが、何より排泄介助が1番辛かったです。
当時はまだ23歳で恥ずかしい話ですが、女性の体もしっかりと見たこともない。
「高齢の女性の排泄介助をして!」と先輩に言われ「いきなり!?そんなんできませんよ…けど仕方ないよなぁ」と自分を納得させてました。
介助をさせてもらいながら、「女性器はこうなってるんかー。」と思ってしまったことを思い出します。
苦痛だった排泄の処理
そして尿や便の処理をするのが初めてのことで大変でした。
臭いもくさいし、色も汚い。手袋をしているとはいえ、便の感触が薄いビニールの上から分かるのはなんとも言えない生温かい感覚でした。
また、当時は便秘の方の便を肛門に指を突っ込んでほじくり出す摘便ができた時代。
「なぜ、他人の便をほじくり出さないといけないのか…」と思いながら、便を取り出すときの感触がかなり辛かったのを思い出します。
夜勤も任されていた
夜勤の仕事も昼間とは違い、スタッフも少なくなり人手の少ない中での仕事。
なかなか寝付けない方のそばにいたり、暴れる患者さんの話を聞いて落ち着くまでそばにいたりしました。
夜間でも排泄はオムツの中でされるので、時間を決めておむつ交換と褥瘡予防に体位変換をしました。
毎日不安でいっぱいだった
ある日突然、全く介護の知識も心構えも無いのにいきなりお爺さんお婆さんがいるベッドサイドに伺う。
何をしていいのか、どう声をかけていいのか全くわからず。
「どんなこと考えておられるんだろう?どうしたら喜ばれるのかな?」
考えても当然どうしていいか分からなかったので、毎日あたふたしていました。
突然の異動から人生が好転
その後、病院だったということも大きいですが、介護士としての限界を感じて看護師へのキャリアアップを目指すようになりました。
「もっと患者の支援がしたい。けど介護職ではできることが限られてる。」
そこから看護師になりたいという気持ちはドンドン強くなり、1度病院を退職して専門学校へ入学しました。
現場は快く送り出してくれた
看護師になることに関しては、職場の方々は快く承諾していただいたのを覚えています。
「君なら看護師の方が向いてる!」と言っていただいたのが嬉しかった。
「よし看護師になって、もっと患者さんのために尽くそう!」
自分にとってやりがいを見つけた
もうこの頃になると経理の仕事に戻る選択肢はありませんでした。
介護の仕事をしている時の方が楽しくて、人と関わる仕事を尊いと感じたからです。
経理や窓口業務はお金のやり取りが多くて毎日が同じ作業の繰り返し。
それに比べて病気で弱られてる方の支援をすることで、少しでも療養生活が楽に過ごせるようになります。
その姿を見ると「自分はこの方々の生きていく上で大事な存在になっている」と存在意義を感じることができたからです。
突然の異動スピリチュアルで性格まで変わった
経理の仕事をしていたときは職員の給与の計算や振込などが主な仕事で、数字ばかり見ている日々でした。
入力すると勝手に計算されて答えが出るので、単純作業で毎日納期を考えて「ミスがないようにロボットのように」行動するだけでした。
窓口業務をしている時も、病気の患者さんが外来で何かしらの診察や薬や処置をされたことの書いたカルテを見て、お金を計算していただくだけ。
その日の顔や素性など何も考えず、「○○さーん、2500円です。」と伝える。患者さんの体調や気持ちについては特に無感情でした。
感謝の言葉がやりがいに直結
そんな時、介護職に転職して一変しました。
目の前の患者さんが、「トイレ連れていって!ありがとう!助かったわ!」と直接感謝される。
見返りがお金から感謝の言葉に変わっただけですが、心に響き私はこの人に心から頼られていると感じました。
「患者さんを助けてあげたい」「患者さんの笑顔を見たい」そう言った行動の変化を感じました。
性格まで情熱的に
それまで社会に対して冷めた感じの性格だと思っていましたが、結構熱い性格に変わりました。
トイレに行きたい患者さんにスタッフが「オムツの中でしといて!」と言う言葉を聞いたとき。
急に怒りが込み上げてきて「人としてその言い方はどうなんですか?自分がそのように言われたらどう思うんですか?」と思ったことを覚えています。
そのまま「私がトイレに連れていきます」と言って介助を手伝いましたが、自分でもその行動には驚きました。
突然の異動だったが介護職はおススメ
私の場合は突然の異動でしたが、介護職への転職自体は勧めたいと思います。
介護の仕事でもっとも勧められるポイントは、人に感謝されることです。
人のために何かをしたいと言うのは、本能に近いところがあると思います。
それが常に満たされる思いを感じることができます。
対価がもらえない仕事だからこそ
排泄や入浴介助などは人によっては難しいかもしれません。
しかし、それも含めて自分で生活ができない人の支援をさせてもらえるという達成感はすごくあります。
お金がほしいから相手に愛想笑いをしたり、商品をすすめたりする営業などの仕事では得られない感覚。
もちろん最終的には給与は入りますが、患者さんとのやりとりにお金のやり取りはありません。
気持ちで取り組む仕事
その行動は偽りなく相手を助けたいという気持ちが無いと起こせない物。
純粋に良いことをしていると感じられるので、心が清らかになり「この仕事をやっててよかった。」と実直に感じられます。
介護士へ転職して思う向き不向き
人が好きな人は誰でも向いていると思います。毎日が人とのコミュケーション。
人と話すことや人と一緒に行動すること。人の喜ぶ顔を見るのが好きでそのために何かをしてあげるのが好き。
そういった人は介護職に向いていると思います。
色々な思いやりが必要
あとは、ある程度演技ができる人かと思います。
すこし文脈から外れますが、演技ができるというのは介護する中で大きな必要なスキルだと思います。
自分が辛いと思って「なぜこんなことをしないといけないのか?」と思っていたとしても高齢の病人とはいえ相手は人。
こちらが辛い顔をしているとそれが伝わり、不安にさせる可能性があるからです。
私が介護職を始めたころに指導をしてくれた先輩から言われた言葉。
「俳優になりなさい。常に笑顔を見せなさい。そうすることで、患者さんは安心するよ。」
これは今でも心に残っている私も必要だと思っている事です。
当然向いてない人もいる
ただ、できない・向いてないという人もいると思います。その一つの大きな壁はやはり排泄介助です。
毎日必ず1度は、他人の便を触る、見る、臭うのです。これをなんとも思わない人はいないと思います。
この仕事を何十年も続けてきた自分たちでも、できれば避けたいと思うのが正直なところ。
多分ですが、家庭でのしつけの中や育ってきた環境の中で「便は汚い、臭い、普通の人は触るものではない」
そういった事を強く言われながら生きてきた人は無理だと思います。
あとは、お金のやり取りが見えないことに不安を感じる人、やればやるだけ利益になることが生きがいの人は、モチベーションが上がらないと思います。
介護士への転職で人生が変わった
介護職への転職は、その後の人生を大きく変えてくれました。
大学で学んだことが無駄にはなったかも知れませんが、患者さんから介護を通してたくさんのことを学ぶことができました。
これから介護を学ぶ方いらっしゃいましたら、最初は戸惑うことも、たくさんあるかも知れません。
その後の人生のため、真剣に相手の人と向き合えば「ありがとう」という言葉に感動し、心揺さぶられると思います。
もし今挑戦してみようと悩んでいるなら、ぜひこの世界に飛び込んでみてください!
最後まで読んで頂いてありがとうございました。