介護の新人あるある!福祉系大卒は専門性を求められる?

介護の新人あるある!福祉系大卒は専門性を求められる?

福祉系の短期大学を卒業後、新卒で介護施設に就職。

 

大学在籍中に、初任者研修と社会福祉主事任用資格を取得していました。

 

新卒で介護職として入社したのは、介護付き有料老人ホーム。

 

まさか大卒だというだけで、最初からあそこまで求められるとも思いませんでした。

耐えきれずに転職

結局、仕事に行くことすら苦痛になり、何とか転職。

 

「やっとあの人たちから解放される…」

 

毎日の苦痛から解放された時の気持ちは、忘れることができません。

 

この記事は、これから介護の仕事に挑戦する人に読んでもらいたいです。

 

そして、新卒で入っても環境が悪ければ、すぐに転職した方が人生は好転すると伝われば幸いです。

介護の新人あるある?想像を絶する忙しさ

介護の仕事につきたくて大学も福祉系に進学。

 

辛い実習にも耐えてようやく入職しましたが、そこでは理想とは程遠い現実…。

 

入職した初めは業務に慣れる事が精一杯で、家に帰る頃には1日何してたっけ?と記憶がなくなるような毎日でした。

介護技術の前に関わり方からスタート

まずは利用者様の名前を覚えること、そしてその方一人一人の関わり方を覚えることから始まりました。

 

例えば、この人はご飯の時にはこのおかずを追加で出さなければいけない。

 

この方はおやつ後には廊下を散歩する決まりをご自身で作られているので、必ず付き添いをしなければいけない。

 

などと、全利用者様に大なり小なり決まり事があるので、まずはそれを頭に叩き込むことからのスタート。

同時進行で身体介護技術も勉強する

身体介助の技術なども向上していかなければなりません。

 

しかしそれらは、時間と経験が必ず解決できる問題でもあります。

 

その業務の他にも全ての利用者様のケアを行いますが、その中でも利用者の担当を数名もたなければならず、その方々の支援経過や介護計画の作成まで必要でした。

 

「こんなに覚える事がたくさんある仕事だとは、全然思ってなかった。」

 

毎日毎日、新しく覚える事が山ほど出てきて、頭がパンクしそうでした。

介護の新人あるある?毎日の申し送りが苦痛過ぎる

何より辛かったのは、入社後3か月である出来事が起こってからの申し送り。

 

「まだ半年も経ってない新卒だよ…?」

 

当時の事を思い出しただけでも、寒気がするほど辛い経験です。

専門性を求められたキッカケ

ある日の食後、椅子に座りテレビを見ていた方の体が左にどんどん傾き、様子を見にいくと意識がない状態でした。

 

「これはただごとではない!」と思いながらも、初めての経験でどうすればいいのかも分からず。

 

急いで看護師を呼びに行くと救急搬送になり、結果は一過性の脳虚血発作でした。

 

無事に施設へ帰ってこられましたが、脳梗塞になるリスクが高いこともあり、施設で生活している様子の観察も特に重要となりました。

引き継ぎでの報告

毎日の引き継ぎが朝と夕の2回あるのですが、その時に利用者様の状態の変化や注意事項などを共有します。

 

引き継ぎに参加する職員は日によってバラバラで、その日は私が引き継ぎに参加する日。

 

利用者様の状態などを一人ずつ報告していましたが、その日は大きな変化もなく比較的穏やかでした。

 

なので、「特に大きな引き継ぎなどは無い」と報告したその時、看護師から「〇〇様の状態は?」と質問がありました。

いきなり態度が豹変

特に変わったこともなかったので、「本日は変わりありませんでした」と報告した瞬間。

 

「変わらなかったって何?その人がこの間救急搬送されて、なんて診断されているか知ってるよね?その病気の特徴全部理解して、その中でも変わりなかったって言ってるの?」

 

あまりに急な事で驚きを隠せませんでした。

 

私はまだ介護職としての経験も浅く、それに加え医療知識などもありません。

 

もちろん、必死に勉強を続けてはいますが看護師のようにすべてを理解して観察することは不可能。

新人の未熟さを指摘されて辛かった

もちろん、専門の大学を卒業しているからの問いかけでしょうが、いきなり答えられるはずもありません。

 

「しっかり勉強できてない自分も悪いけど、新人にそこまで深い医療知識を求める?」

 

「観察や報告が必要ならそれも共有するべきじゃないか?」

 

何より、他の職員が何人もいる前で詰められた事が、この仕事について一番辛い出来事でした。

 

身体的な介護ではなく、その方達の体調の変化にも気を配らないといけない事は理解していたつもり。

 

ですが、入社してまだ何もわからない状態で、あたかもできて当然のように問われるのはすごく辛かったです。

現場の人間関係に嫌気がさす

仕事が辛い・辞めたいと思ってからは、もうモチベーションを上げる事はできず。

 

「もうあんな職場行きたくない」

 

「このまま1回もいかずに辞めれたらいいのに」

 

でも、辞めるのにもすごく勇気が必要で「辞める」という一言をいう事が、当時の自分にとってはすごく難しく時間がかかりました。

 

「どうやって辞めると伝えようか?なんて理由付けしようか?」

 

毎日、毎日こんな事ばかりを考えて過ごしました。

転職を強く願う自分に気づいた

でも転職したいという思いは強かったので、会社に退職の意思は伝えられないまま転職活動だけは始めました。

 

転職サイトに登録したのではなく、自宅から近いところなどとの条件で介護施設を探してそこから応募。

 

しかし当時の施設は退職の意思を伝えてから、6ヶ月は勤務しないといけないと言う決まり。

 

そのままでは新しいところの面接を受けることが非常に難しかったので、ついに退職の意思を会社に伝えました。

介護士あるあるを乗り越えて転職した結果!

待ちに待った半年後…ついに新しい職場で働き始める事が出来ました!

 

転職してみて大きく変わったことは、働く事に対する気持ちの余裕が全く違うこと。

 

「話しやすい人も多いし、質問もしやすい!」

 

精神的な負担が軽く、ここまでの差が出ることに驚きました。

 

仕事内容としては、あまり変化はありませんでしたが、それでも楽に感じるほどでした。

 

その時ほど、もっと早く転職したらよかったと思ったことはありません。

新卒でも早めに転職するべき!

初めて入った施設でも、就職してからの年数が短くても、必要であれば転職はするべきです。

 

今いる会社でどうしてもやりたい事があるという思いを持って仕事されている方は、もちろん続ける選択で良いかと思います。

 

ただ、少しでも辞めたい、しんどい、辛いなどの思いがある方は、精神的にも肉体的にも追い詰められて仕事を続けるぐらいなら、今すぐ辞める選択をした方が良いと思います。

働くところはいくらでもある!

介護業界はどこも人手不足で求人をあげているところも多いです。

 

仕事がなくなるなんてことは120%ありえません。

 

同じサービスの種類でも、一緒に働く職員が変わるだけで本当に別世界になりますよ!

介護の仕事が向いてる人は?

この仕事が向いているのは、誰かの役に立つ仕事がしたいと思われている方でしょう。

 

介護の仕事は世間のイメージ通り、汚そくてしんどいことも多いです。

 

「やりたい事が何もないから、介護の仕事でいいや」

 

そんな気持ちで選ぼうとしている方には向いていないと思います。

 

実際に福祉の勉強がしたくて大学に入ったけど、実習で現場を経験してから介護の仕事につきたくないと別の職種を選んだ人も沢山いました。

 

ある程度の覚悟を持って、挑戦してみるのが良いかと思います。

介護士あるあるは転職で解決できるかも!

私は結果的に転職して良かったと心から思いました。

 

1つの職場である程度の年数を経験してみるのも必要かと思います。

 

何回もの転職歴があると、面接に行った際に色々と思われる事があるかもしれません。

 

しかし、正当な理由があっての短期間での転職は問題ないと思います。

 

自分自身が壊れる前に、環境を変えてみることはとても大事なことなのではないでしょうか?

 

これから新卒で現場に出る方へ、少しでも参考になれば幸いです。

 

そして、もし今現状に悩まれる方は前向きに検討してみてください。