整骨院の退職理由は?人間関係と残業で限界…介護業界への転職

整骨院の退職理由は?人間関係と残業で限界…介護業界への転職

私が介護施設で働くようになったのは、今から約3年前のこと。

 

現在は特別養護老人ホームで機能訓練指導員として利用者さんの個別機能(リハビリ)のプログラムの作成や実際にリハビリを行っています。

 

以前は接骨院で怪我のリハビリを専門にしていました。

 

この記事は介護業界に転職する人はもちろんですが、現在の職場や仕事に不満を持っている方や自分のスキルや少しでも視野を広げたいと思っている方に読んでもらいたいです。

整骨院の退職理由は人間関係と残業

退職した理由は、職場の人間関係や環境へのストレスが限界に達したから。

 

私は小さな接骨院で働いていたのでスタッフも少数。

 

その中で人間関係がうまくいかなくなると、日々の業務がなかなかスムーズにいきません。

 

「毎日顔を合わせて仕事をするのが辛いなぁ」

 

何をするにも周りのスタッフの顔色を伺いながらの仕事は、必要以上にストレスを溜める原因となりました。

精神的なストレスは体にも影響

自分では意識していなくても、それが体調への影響が出始めてしまった事で転職を考え始めました。

 

「なんで自分だけこんな辛い思いをしながら出勤しなければならないんだよ」

 

精神的に追いつめられると朝の出勤時も職場の前で足が止まってしまい、今思うと精神的にかなり追い詰められていたんだなと感じています。

残業の多さもかなりの苦痛

さらに日々の業務の他に加えて、上司から細かな事務仕事や雑務を増やされることが多く、残業が多かった事も大きな原因。

 

「こんな業務自分でやればいいじゃんか!なんで私に頼んでくるんだよ!」

 

当時まだ2人の子供も小さかったこともあって、子育てには全く関わることができず、朝仕事に出て行く時と帰った時の寝顔を見るだけの日が続きました。

整骨院に退職が受理されなくても転職活動を続け

退職の相談はしていたのですが、上司からは何かと理由を付けてやめないで欲しいと言われました。

 

「そうは言っても辞めたい!でも辞めてしまうと後輩に迷惑をかけてしまう」

 

現状で自分がいなくなってしまうと仕事が回らなくなるという責任感もあり、仕事を辞めたいと思ってから1年近く仕事を続けていました。

仕事をしながら転職活動

そういった思いの中、基本的に転職活動は仕事を続けながら行いました。

 

いくつかネットで医療系の転職サイトを調べて登録してみましたが、実際に利用したことがあるのはマイナビ転職です。

 

「思っていた以上に親身に話を聞いてくれるし、色々な社会経験をしている担当者だからこちらの意図する事をすぐに理解してくれるから助かる!」

 

登録後に担当の方から連絡が直接きてやり取りをしましたが、本当に良いサービスだったことを今でも覚えています。

担当者のおかげで良い点職ができた

慣れていない人だと給料や所在地といった基本的な項目しか確認せず、本当に自分に合う職場に巡り合えるかは難しいのではないでしょうか?

 

私の場合は担当の方に就職先の具体的な要望をお伝えしただけでなく、その先のビジョンについても聞き取りがあって、それが満足度の向上に繋がりました。

 

提案があった転職先も、自分では見つけることが出来なかった所だったので、転職サイトの膨大な情報量と当時の担当者さんにはかなり満足です。

整骨院を退職して介護職になった結果

あとでもお話ししますが、転職は私にとって本当に大成功。

 

右も左も分からない現場に行くからには、その施設での業務内容や方針を自分で把握していくために、新卒1年目の気持ちで仕事に挑もうと決意。

 

生活の状況が好転したおかげで、非常にやりがいのある働き方ができました!

担当者数は経験数!

前に働いていたところは小さな整骨院だった事もあって、1日に関わることのできる患者さんは限られていました。

 

それが介護施設に転職したことで、担当する利用者さんの人数は前職の比ではありません。

 

今までの担当は10〜20人だったのが、自分だけで40〜60人も受け持つことに。

 

「様々な状態の利用者さんがいて、自分の経験値を上げることができる!」

 

もちろん、業務的に大変な部分もありましたが、それ以上にやりがいを持って仕事へ取り組むことができました!

とはいえ、不安なこともあった

施設には介護福祉士だけでなく看護師や生活相談員、介護支援相談員といった専門職を含め多くの職員さんがいます。

 

「人間関係をしっかり築き上げていけるのか?」

 

「話しかけずらかったり、命令口調の人がいたら嫌だなぁ」

 

「他の専門分野の勉強をしていく事に自分の頭がついていけるのかなぁ」

 

同じリハビリに関わる仕事でありながら介護施設と業態が変わる中で、自分が今まで積み上げてきたスキルが通用するのかは不安でした。

整骨院の退職理由は解決できたのか?

以前と比べて残業時間が減った事で、自分自身の生活が劇変。

 

休みの日にしか出来なかった、子供と過ごす時間が増えた事に最も幸せを感じました。

 

自分自身の時間も増えたので、今までしたくてもできなかった新しい資格の勉強や自分の趣味活動の幅を広げることもできています。

 

今の現状より少しでも生活が改善すれば…

 

そんな思いで転職してみましたが、今にしてみるともっと早くすれば良かったと後悔しています。

悩んでいる方に転職は絶対おススメ!

「今まで悩んで仕事をしていたのが馬鹿馬鹿しかったなぁ」

 

視野を広げてみれば、今まで自分が思い込んでいた現実よりも良い環境はあるものだと気づくことができました。

 

だからこそ、私は現状で悩んでいる方には転職を勧めたいと思います。

 

どうしても自分一人の目線や、一つの会社という小さなコミニティだと自分の可能性は広がっていきません。

 

「井の中の蛙大海を知らず」とはよく言ったもので、自分が見ている景色は大海と比べるとあまりにも小さな物だとはなかなか気づかないと思います。

一歩踏み出す勇気を持ってほしい

転職活動は、必ず就職中に実施すべきだと思います。

 

仕事を辞めてから仕事を探すとなると、経済的な不安も出てきます。

 

さらに、時間の制限も出てきてしまうので、本当に自分の満足のいく転職活動が出来ないと感じているからです。

 

勤めながら転職活動をする事で自分の価値を知ることが出来ますし、なにより経済的に時間の余裕が生まれます。

整骨院から転職して思う介護士が向いてる人

この仕事が向いている人は、何より人との関わりが好きな方だと思います。

 

コミュニケーション能力も必要な要素だと思いますが、それ以上に相手を知る事が好きな人。

 

事務的な単純作業ではなく、その人その人に合わせた介護やリハビリが必要な訳で、相手の事をよく観察して知る事が何より大事になってきます。

介護の現場では察する能力が求められる

相手を思いやる事はもちろんですが、現場に出ると利用者さんはこちらに何をして欲しいと直接言えない事がほとんどです。

 

そういった状況の中、何をしてあげるのが正解なのか?

 

それを考えて行動に移す事ができる人は向いていると思います。

介護職に向いていない人とは?

逆に向いていない人は人間関係を構築するのが苦手な人ではないでしょうか。

 

対利用者さんだけでなく、介護現場では様々な人たちによって運営をしている場合がほとんどかと思います。

 

日々の業務だけでなく、担当者会議、施設内会議といった話し合いで施設や利用者さんの今後の方針を決める場面が多々あります。

 

そこで自分の意見を出す事や他の人たちの意見を聞いて決めていく。

 

この流れが苦手な方は、いくら技術があっても躓くのではないでしょうか。

 

他者との関係を築いていく事がとても重要です。

整骨院から介護職への転職はおススメ!

一般的に介護業界は「きつい」「汚い」「危険」の3Kと言われていた事もあり、あまり良いイメージはないかもしれません。

 

確かに以前の職場環境や古い施設等は、そういった環境が改善されていない所はあるかとは思います。

安定した収入が得られる制度がある

しかし、昨今の働き方改革によって残業時間の制限や有給休暇の取得の義務化が促進。

 

行政の指導のある介護保険の伴う施設等は健全な職場環境が形成されていると思います。

 

平成21年に介護職員の給料を引き上げる介護職員処遇改善交付金が創設された事も好影響。

 

施設手当や処遇改善手当といった手当もお給料に加味されて、決して安月給で働かなければならないという事はないと思います。

コロナの影響も少ない

ここ数年は新型コロナの影響で、施設での活動にも制限が出ています。

 

今までのようにイベントなどやりたい事が出来ていない状況ですし、感染対策で色々な苦労もあります。

 

しかし、求人や仕事がなくなることはおそらくありません。

 

そういう意味ではどの業界と比べても、安定していると思います。

感謝の言葉が活力に!

こういった仕事をしている中で、やりがいや幸福を感じるのは利用者さんから感謝の言葉を頂く時でしょう。

 

直接お話が出来ない利用者さんであっても、その家族から感謝の言葉を頂く機会は沢山。

 

私の仕事の性質上、リハビリをする事で生活の質が向上する方は多くいらっしゃいます。

 

確かに、運動が嫌いでやりたくはないとおっしゃる方もいらっしゃいますが、それでも諦めません。

 

残存している機能をどのように向上させていくかを考え、実現できたときの喜びは大きいですし利用者さんも喜んでくれます。

 

この経験は何物にも変えられない体験だと感じて、日々の仕事をしています。

介護業界へ一歩を踏み出してみませんか?

介護業界に今一歩踏み出せていない方がいるのであれば、きっと私は背中を押すでしょう。

 

今の仕事に違和感を持たれている方や他にない価値観を体験したいという方は、転職を考えてみてはどうでしょうか?