介護職はブラック過ぎ?残業・休憩なしの実態を大暴露

介護職はブラック過ぎ?残業・休憩なしの実態を大暴露

私が4年間勤務したのは少人数制の認知症高齢者を対象としたグループホーム。

 

最初は汚い、きつい、給料が低いと言われる3Kの業界でやっていくのは嫌だと思っておりました。

 

しかし、仲が良かった友人の影響により、介護福祉・児童福祉・障がい者福祉を専門に学ぶ社会学部に入学。

 

利用者がどう思っているのか、認知症の高齢者がどういう感情を持って過ごしているのかなどを学ぶうちに介護福祉の分野の仕事に進みたいと思うようになりました。

最初はかなり好印象!

理想や希望を持って入社したとはいえ、最初は嫌な印象だった介護業界。

 

新卒として入社した私はうまくやっていけるか不安に感じており、大丈夫かな?やれるかな?とやきもきしていました。

 

しかし、入社したての時は介護スタッフのメンバーもやさしく、利用者の方々も穏やかで優しかったので、これは私でもやっていける!と思いました。

段々と感じる違和感

問題は入社してから数ヶ月ほど経った頃、だんだんこの施設のブラックさに気付き始めました。

 

異常な勤怠・休憩なしの夜勤・サービス残業・夜勤からのサービス出勤。

 

「そこはありえない!ブラックだ!」

 

「絶対に辞めた方がいい!」

 

同じ業界に就職した友人からもそう言われて、私の中の違和感は確信に変わっていきました。

 

しかも、他の友達は私のようにめちゃくちゃ働かされている訳でもないのに、私より給料が高い。

 

心の底からやってられない!と思いました。

ブラック現場の実態を伝えたい

「しんどい」

 

「もう何もしたいと思えない」

 

つらい」

 

何もないのに急に悲しくなったり、小さなことで人間不信になって突然泣いてしまったり怒ってしまうことも増えました。

 

転職した今はそんなことも一切無くなったので、あの職場で働いていたことが原因だったと思います。

 

この記事は、介護業界に入ろうか悩んでいる方々に読んでもらいたい。

 

ホワイトな企業ではなく、こんな施設に就職するかもしれないという覚悟を持って行動してほしいと思います。

介護職はブラック過ぎ?サービス残業と勤怠不正

この職場ヤバいなと思ったきっかけは、サービス残業や休日出勤・勤怠不正などをにスタッフが全く疑問に思っていなかったところ。

 

私が初めて残業をした時に仕事が終わってタイムカードを切ったのですが、次の日職場に行ったら主任から「勤怠直しておいたよ!次から気を付けてね!」と言われました。

 

「え?意味が分からない…働いた分のお金はちゃんともらえるもんでしょ…?」

 

不思議に思い勤怠をチェックしてみると、確かに残業分の時間が消されていました。

周りのスタッフも当然のように…

まだ会社のルールが分からなかった私は他のスタッフに相談してみました。

 

「好きでサービス残業したんでしょ?利用者の方が喜んでくれるなら良いじゃん!」

 

「みんなの業務が楽になるなら喜んでやるのが普通でしょ?私はそうだもん!」

 

今考えると最初から相当ヤバいことを言われてたんだな…と思います。

 

しかし、当時の私は新入社員で何も知識がなかったので、会社とはこういうものだと思ってしまいました。

研修との矛盾でヤバいと確信

しかし、本社で研修を受けた私は、会社はこういうものだという考えが間違っていたのだと気付かされました。

 

なぜなら、研修では勤怠の通りにタイムカードを切る。

 

サービス残業は決して行わない。

 

この2つを守るようにと話をしていたからです。

 

その瞬間、私はヤバい施設に配属されてしてしまった…と思いました。

介護士のブラック体験は夜勤で加速!

何より、一番キツかったのは休憩なしの夜勤。

 

やってられない、このままじゃこっちが死ぬ…」

 

通常8時間毎に1時間の休憩が法律では定められているので、夜勤であれば2時間は必須。

 

当然、職場でも2時間は休憩するような体制となっていますが、実際は16時間休憩無しの連続勤務でした。

なぜ働く側の配慮が一切無いのか?

笑いさえ漏れていました。

 

休憩しても良いとは言われても1人で勤務しているので、利用者を見守りながらの休憩。

 

仮眠をとることもできず、常に気を張った状態の16時間は本当に苦痛でしかありません。

疲労が溜まりすぎてメンタルも崩壊寸前

寝ていないけど利用者に何かあったら走り回らないといけない。

 

利用者の体を抱えて移動の介助をしたり、発作が起きていないか見回りをしたり…。

 

命を扱っているので気が気でない緊張状態が16時間続くのは相当辛かったです。

 

なので、勤務明けは足がおぼつかず、ふらふらした状態で利用者と関わることになります。

 

寝ていないために怒りの沸点も低く、いつもは気にならない利用者の発言にもかなり腹を立ててしまったりしておりました。

 

病気のおじいちゃんおばあちゃんにそんなふうに腹立って、自分って最低だな……と悲しくなりました。

改善を決意する!

そんな職場でも頑張ろうと思い数年経った結果、私はリーダーに昇格。

 

そして、いろいろ提案出来る立場になったので、改善案を考えることも多くなりました。

 

自分の経験も必ず無駄にしない!絶対にこの施設を変えてやろう!

 

ずっと自分の中で温めていた考えを上司に相談することにしました。

 

今の問題が起きている理由は、人員が足りていない事が原因なので人を増やして体制を整えようと。

介護職のブラック体制は解決できず…

相談した結果、主任はしばらくの沈黙から言い放った言葉が衝撃的。

 

「リーダーのあなたがそんなこと言ってたら駄目」

 

「今いる人員でどうしたらいいか考えなさい」

 

「それが仕事でしょう?」

 

全く聞いてくれる気配もなく、あっさりと切り捨てられてしまいました。

 

「この人には、現状がどれくらい問題かが理解できてないんだ…」

 

腹が立つと同時に、とても悲しい気持ちになりました。

それ以上のアクションはできなかった

本社に直接相談するという手もありましたが、主任にバレて今の職場に居づらくなるのは嫌。

 

自分の保身に入ってしまった私は、仕事のことを考えるのを辞めてしまいました。

 

結局、時は経ち、私は手を洗いすぎによる手荒れで退職。

 

あの時本社に相談していれば、何か変わっていたのかな?とたまに思うことがあります。

退職を決意した理由

休憩時間なしの夜勤や、タイムカードを切ってからの勤務

 

事務作業はすべてサービス残業、夜勤明けの休日出勤(給料は出ない)など、数えればキリがありません。

 

そんな生活を続けるうち、私の体は入社前とは違うようになり、自分でも私ってこんなんだったっけ?と疑問に思うぐらい。

 

学生時代は出掛けるのが大好きで、休みの日は常にお出掛け。

 

しかし、働き始めてからは体はいつも気怠く、休みの日も外に出る元気や気力が無くて家にいることが多くなっていました。

 

あのまま仕事を続けていればどうなっていたのか…考えるだけでもゾッとします。

介護職がブラック体験をして思う向き不向き

退職して思うのは、私はもう2度と介護業界に入らないだろうということ。

 

この仕事が向いている人はきっとお金や自分の精神や体より、利用者がより良く過ごされることを最優先に出来る方だと思っております。

 

実際に在籍していたパートの方々も、自分のことより利用者さんが大切だと言っており、無理なシフトも辛い顔一つしませんでした。

 

文句も一切言わず、私が辞めた後もずっと働かれているそうです。

自己犠牲ができない人は向いてない

逆に、向いていない方は私のように利用者よりも自分がまず大事という方。

 

介護の仕事は嫌なことが9割だと言われております。

 

それに耐えれないと続けるのは難しいでしょう。

 

私の職場でも入ってすぐに辞めてしまう方が何人もいらっしゃいました。

介護職がブラックかどうかは職場の影響が大きい

今、違う会社にて働くことによって、前の介護の職場がブラックであると分かりました。

 

それと同時に、今まで無理やりさせられてたサービス業務分の給料をもらいたい。

 

なんで無償であんなに働かされてたんだと無性に腹が立ちました。

 

今は違う業界にいますが、私はもう二度と介護業界に戻りたいと思いません。

介護職は職場の影響が大きい

もし、ブラックな施設に入ってしまっても構わないから、それでも介護業界に入りたい。

 

そんな強い思いがある方は、辞める事はいつでも出来るので挑戦してもいいと思います。

 

私の職場はブラックでしたが、そうじゃないところも沢山あります。

 

しかし、それを見分けるのは非常に難しいので、入ってみてヤバいと感じたらこの記事を思い出して下さい。

 

体に異変が起こる前に、退職して自分の身を守りましょう。

 

皆さんが、自分に合った仕事に出会えますように祈っております。